福岡県警の警官=懲戒免職=が飲酒運転でひき逃げして逮捕された事件を受け、警察庁は15日、全国の警察本部長らに対し再発防止を求める通達を出した。アルコール依存症が疑われる職員には仕事での車の運転を禁じ、車通勤が必要な場合は配置換えするなど、異例の厳しい対応を求めている。 警察庁によると、飲酒運転を理由に懲戒処分を受けた警官は今年上半期は11人おり、昨年1年間の9人を既に上回っている。 通達は、アルコール依存症が疑われる職員について、(1)所属長が情報収集に努め、記録化して情報共有する(2)専門医の受診を働きかけ、健康回復の指導を図る(3)家族とも連携する(4)車通勤や公用車の運転は禁じ、必要に応じ配置換えを検討する――などと指示している。