橋下知事の府政運営に異議を唱える作家の藤本義一さんらが呼びかけ人となったシンポジウム「橋下府政・高支持率の裏側で、今」が15日、大阪市中央区のエル・おおさかで開かれ、藤本さんら6人のパネリストが知事の発言や政治手法などに疑問を投げかけた。 約560人が参加。藤本さんは「府庁の中の人の考え方を把握していない発言が多い。もう少し冷静に」と注文。知事が新人弁護士時代に所属した樺島法律事務所の樺島正法弁護士は、少数意見に耳を傾ける姿勢が足りないと指摘した上で「弱者に適正な対処をするのが弁護士のはず」と批判した。 ワッハ上方の伊東雄三館長は、廃止の条例案が議会に提案されている府立国際児童文学館(吹田市)などを挙げ、「大阪の誇りある文化の継承者は知事ではなく府民だ」と強調した。