IASB(国際会計基準委員会)のハンス・フーガーホースト議長は2月9日、都内で会見し、日本のIFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)適用について「日本がフルアドプション(全面適用)の意思決定をすることが、本当の意味で日本のためになる」と話し、IFRSの全面適用を強く求めた。フーガーホースト議長の来日は、議長就任後では初めてだが、「今年は少なくともあと3回は来日する予定だ。日本がフルアドプションするまで来日を続ける」と日本重視を訴えた。 日本がIFRSをフルアドプションすべき理由としてフーガーホースト議長は、「現在の日本の会計基準は本質的に不安定」と指摘した。現在、日本では日本基準の他に、米国会計基準(US-GAAP)とIFRSが使えるが、「世界でかなりまれな状況。このままずっと続く訳がないのは明確だ」。その上で国際的に今後利用される会計基準としては、IFRSしか考えられないとの考えを示し