落雷の対策といえば避雷針が一般的ですが、これには有効範囲や効果性の点で限界がありました。 そこで科学者たちは、より効果的な「レーザーによる稲妻の誘導」を研究してきました。 そして最近、スイス・ジュネーヴ大学(University of Geneva)応用物理学部に所属するジャン・ピエール・ウルフ氏ら研究チームは、空にパルスレーザーを発射することで、自然発生した稲妻の進路を変えることに成功しました。 レーザーによって稲妻を避雷針まで誘導できたのです。 この研究の詳細は、2023年1月13日に科学雑誌『Nature Photonics』に掲載されました。