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アメリカのホームレスが町にあふれ出したのは80年代のはじめ頃と言われているが、昔から結構いたわけで、目立つようになったのは若年層や家族連れが増加し始めたかららしい。政府や市、教会や民間団体が食べ物を無料で支給したりしてるので、なんとか食べていくことはできるが、シェルター(無料宿泊設備)はいろいろ問題があって敬遠するホームレスの人も多いという。ホームレス問題の要因としては、直接的には「3つの喪失」とそこに介在する様々な「失敗」があると考えられていて、「3つの喪失」とは、(1)仕事の喪失(安定職にあったものが倒産等により失職するあるいは日雇い・住み込み等不安定職の失職の2タイプがある)、(2)家族の喪失(離婚、実家とのトラブル、虐待、家出等)、(3)住居・住所の喪失(家賃滞納、倒産・借金による追い立て、住み込み先の喪失等)であり、 また、介在する「失敗」としては、アルコールやドラッグ問題、病気
先日TBを送ってきたkeya1984氏が「住居の強制撤去について」というエントリを立てている。 まず、こと今件に関して言えば、国際人権規約および一般的意見7に抵触するものではなく、今件に先立つ政府回答の枠内に収まるものであろう。なぜなら、こと今回は「公園を占有していた居住施設の撤去」だからである。締結国を見てみたが、たとえばニューヨークのセントラルパークでもいいし、ロンドンのハイドパークでもいいが、公園内でホームレスが居住施設を建てることを認めているだろうか? 私は、これら諸外国でも公園内にホームレスはいるだろうと思うけれど、国内法にせよ国際条約にせよ、一般的に公園内に居住権を認めて住居の建設を許可している例はないと思う。当たり前であろう、公園という土地に対してそのようなことを法的に認めれば、誰だって勝手に占有して自分の土地建物にしてしまうのだから。行き場のない人の、仮の居場所としてどこま
4日の夜8時ごろに長居公園に入り、5日の夕方までいた。 ニュースで伝えられてるように、行政代執行は行われ、野宿の人たちのテントは撤去された。 今回の代執行に対する抵抗・抗議は、テントのひとつの上に設営された舞台での、野宿者と若者たちによる演劇の上演という形で行われた。150人以上いたのではないかと思われる他の支援者の人たちは、その舞台の周囲を三重ぐらいに取り巻く円を作って座り込み、スクラムを組んで守ろうとしたのだ。 ひとつ書いておきたいことは、この形をとるということは、野宿の人たちが生活してきた他のテントが壊されていく様子を手出しせずに見守るということを意味し、野宿の人本人や支援者にとっては苦渋の選択以外のなにものでもなかったはずだ、ということである。 それでも、あえてこの方法が選択されたのである。 それは、長居公園で、野宿の人たちと支援の若者たちとが長年積み重ねてきたコミュニティー形成の
というわけで、このあと長居公園に行こうと思ってるんですが、その前に思い出したことを書いておきます。 きのうこの件で橘安純さんのブログに言及したが、野宿生活者で詩を作ったりパフォーマンスもやっておられる橘さんの「箱男」というパフォーマンスを、二年ほど前だったか、上田假奈代さんの「ココルーム」で見たことがある。今思うと、このときは長居公園の野宿者の人たちも、ステージ上でダンスのパフォーマンスをしていたのだが、とくに印象的だったのは、橘さんと一緒に舞台に上がっていた男性のことだ。 この人は、橘さんと同じ野宿生活者だとのことだったが、ごく最近まで、たぶん非常勤だと思うが、大阪市の行政の仕事をしており、橘さんたち野宿者が公園などで寝泊りするのを管理したり取り締まる立場にあったそうだ。それが、急に解雇ということになり、すぐに生活に困って自分自身が野宿生活をすることになった。 明日の行政代執行でも、実際
今日は 久しぶりに晴れ でも 昨日より 気温がさがっている でも 暖冬 北欧の氷のツリーが溶けて 撤去になったニュース 「このままいくと あと40年で北極の氷が溶けるんよ」 と教えられ そりゃー ちょっと こんなことやってる場合やないんやないの?! 快適な暮らしがしたいけど それで 地球が壊れていってしまっては 何の快適やら ひとりひとりの暮らしの意識と 政治とか国家の政策とかと 両方から 考えなくちゃならないよね * 昼から バロン伯爵のワークショップ 伯爵なるものが一度みたい ということで参加された方もいる 1時間はレクチャーだったが あまりに退屈で 居眠りをしている人もいた わたしとしては このワークショップが何回も続けられるものではないと わかっているので 参加者の人がはやく作品を仕上げた方がいいんじゃないか と 「はやく実技に入ってください」と促す始末 A3の画用紙に みんなめい
※昨年10月に書いた原稿です 今朝(といっても10時半ころに)、布団の中のぼくに電話がかかってきた。元テント村のHさんだ。 まだ寝ていた? 別に用事はないんだけど。 久しぶりの声だ。 今年は花見やったの?連絡ないからどうなったのかと思って。 (花見か、それ半年前の話だよ)と思いつつ、うーん、今年もやらなかったよ、と答えると、一般はやっていたんだろ、と言う。寝ぼけた頭ではやらなかった理由をすぐには思い出せなかったが、うーんやっても人が来るか分からなかったしね、と言う。実際、花見のことを気にかけていたのは、ケンさんとHさんくらいだった。 4ヶ月ウツで寝ていたんだよ、とHさん。連れが飯つくってくれたからどうにかなったけど、一人だったら死んでいたかもしれない、なんにもする気がしなくて家の外に出なかったよ。 それから、Hさんにテント村住人の近況を聞かれた。最近入院したケンさんの話をすると、そうかケン
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ホームレスの家。なんとも矛盾した言葉だが、そうとしか言えないものがある。その素材から別名「段ボールハウス」とか「ブルーシートハウス」とかよばれるものだ。 ぼくは以前からホームレスの家の造形に興味があった。街で容易に手に入る素材を使って、防寒機能とちょっぴりのプライバシー保護機能を持たせつつできあがった造形は、いわゆる建築で言う様式と縁遠いものだが、それでもある一定のパターンが見られるようになる。それが面白い。思えば本来の様式の原点とはこういうものなのだと思う。 とか、それっぽいことを言ってみたが、そういうことはどうでもよくて、例によってただただ造形のみに焦点を当ててホームレスの家を鑑賞してみようと思う(と思って取材し始めたのですが、最後その造形の違いに思わぬ秘密が隠されていたことを知るのでありました)。 (text by 大山 顕) ■ホームレスの家に宿る個性 ホームレスの家には住んでいる
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