カルロス・ゴーン容疑者 (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る ゴーン容疑者逮捕後の会見で一度も頭を下げなかった西川広人日産社長(撮影/西岡千史) “異変”があったのは、今年の初夏だった。 【写真】ゴーン氏逮捕後の会見で一度も頭を下げなかった西川広人日産社長 日産自動車(横浜市)は5月18日、「役員人事について」と題したプレスリリースを発表した。その内容は、最高財務責任者(CFO)のジョセフ・ピーター氏が退任し、専務執行役員の軽部博氏が昇格するというものだった。ピーター氏は、兼任していた子会社の日産フィナンシャルサービスの会長も退任した。退社の理由は明らかにされていない。季節外れの人事に、「社内で何かあったのか」と関係者で話題になったという。 それから約半年。衝撃のニュースが日本中を駆け巡った。日産会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)が、有価証券報告書に自らの報酬を過小に報告したとして