これまでテレビCMには縁のなかった弁護士事務所の広告出稿量が急増している。背景には、消費者金融などから借金した人が払いすぎた利息を取り戻す、過払い金返還請求と、それを巡る弁護士と司法書士との「依頼人の奪い合い」がある。10数人の事務所で、広告費に月間数千万円をかけているようで、「大企業並みのCM攻勢」(企業の広報関係者)なのである。 1社でスポット月3000~4000本が流れる 世界的な景気悪化で企業が広告費をしぼっている中で、テレビCMの出稿企業が様変わりしつつある。自動車やAV家電などの商品CMの露出が減り、パチンコや通信販売などのCMが増えている。これに、最近目立ってきたのが弁護士事務所。これまでテレビCMとはほとんど縁がなかっただけに、目にした人はちょっとした驚きがあるかもしれない。 たとえばITJ法律事務所は、「貧乏アイドル」の上原美優さんを起用して、こう呼びかける。 「どうした