スペインの伝統舞曲。3拍子でテンポは速く、カスタネットの伴奏を伴う。
音楽作品としては、ショパンのピアノ曲(イ短調、Op.19)などもあるが、代表作はラヴェルの舞踊のための管弦楽曲(ハ長調)で、通常「ボレロ」といえばこの作品を指すことも多い。テンポを極端に遅くとった異色作であるが、その管弦楽技法の華やかさにより、今でも世界中で度々上演されるほどの人気のある曲でもある。スネアがずっと同じリズムを刻みつづけ、2パターンのメロディを最初は交互に各楽器のソロで、次第にユニゾンに変わって演奏され、ゆっくりとした音が大きくなってゆく構成になっている。
4分の2拍子のラテン音楽のひとつ。ムード歌謡っぽい。トリオロスパンチョスが有名。