ボルヘスの短篇「南部」を読みました。 『伝奇集』の最終章に収録されていて、ボルヘスが最も気に入っている作品のひとつです。 『伝奇集 』(鼓直訳、岩波文庫、1993)原タイトルFicciones (1935-1944) ボルヘスの作品は、私はだいたい2回以上読まなければ頭に入ってきません! 極端に濃縮された文体のそばを素通りしてしまい、あれ? と思ってまた引き返すことも何度かあります。本作「南部」に限っては、少なくとも3通りの読み方ができるということで、、、 それなら私は何回読むんだ~?となりますが、短編なのも助かって、何度読んでも苦ではありません。なんだかわからないけど引き込まれる、というのも…