鄭 義(てい ぎ、チャン・イー、1947年 - )は中華人民共和国の小説家。現在はアメリカ在住。 文化大革命時に山西省へ下放。1979年、紅衛兵の武闘を描いた「楓」で作家デビュー。1985年に発表した「古井戸」は映画化され、国内外で大きな評価を受ける。1989年、天安門事件民主化運動の指導者のひとりとして指名手配を受け、中国各地を潜伏する。1993年に妻の北明とアメリカに亡命。中国農村部を舞台に、圧倒的な空想力で中国の歴史と存在意義を問う作風がある。交友ある大江健三郎は、鄭義の一連作を「グロテスク・リアリズム」と定義している。