コンテンツにスキップ

メガトロン (トランスフォーマー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。124.85.97.156 (会話) による 2009年8月27日 (木) 04:22個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (実写映画版)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

メガトロン (Megatron)は、タカラ(現:タカラトミー)のロボット玩具シリーズ『トランスフォーマー』に登場する架空の人物。デストロン (Decepticons)軍のリーダーとして数々のシリーズでその名が使用される。本項では多くのシリーズでその強化形態として使用される名であるガルバトロン (Galvatron)についても記述する。

初代メガトロン/ガルバトロン

能力、性格

破壊大帝を名乗るデストロン統率者。一人称は主に「ワシ」(時に「余」、「俺」)。声は加藤精三。原語版はフランク・ウェルカー。『ザ・ムービー』のガルバトロンだけはレナード・ニモイが演じている。『BWメタルス』に登場した際の声は高木渉。原語版はゲイリー・チョーク

メガトロン

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に登場。 地球においてはワルサーP38に変形。変形後は攻撃力が向上するようだが射手を必要とし、サウンドウェーブ/SoundWaveスタースクリームがその役を担うことが多い。(単体で発射しているシーンもある。ちなみに自分の意思に関係なく、引き金を引かれると発砲してしまう)他、自動車や飛行機などではなく拳銃への変形であるため、変形すると機動力がほとんどなくなってしまう。スタースクリームの胴体にぶら下げられて移動するシーンも見られた(『コレクション』版スタースクリームに、これを再現するセットが付属)。

他者を圧倒する知力、体力、そして狡猾さの持ち主である。これらを駆使し、荒くれ者揃いの軍事トランスフォーマー、デストロンを一つにまとめあげ、宇宙支配の野望を成就すべく精力的に活動を行っている。作戦立案、その実行、兵器開発等、あらゆる分野に精通している。宇宙支配の目的は、テックスペックにて書かれた座右の銘「圧制を通じての平和を(Peace through tyranny)」から、自由を封殺した上での平和創造であることがわかる。

軍団運営は軍事執行体制であり、そのために不満分子も少なからず存在する。しかし、それすら許容する器の大きさを持ち、スタースクリームにいたっては数え切れないほどの裏切りを重ねているにも関わらず降格させるような事はしていない[1]。第39話「トリプル・チェンジャーの反乱」では、彼が行動不能になっている隙に、トリプルチェンジャーの二人やビルドロンが一斉に我こそはとリーダーに名乗り出たが、メガトロンは全員を叩きのめした上で、彼らの裏切りを大目に見ている。このように下克上に対しては「できるものならやってみろ」と言わんばかりに寛容な彼であるが、利敵行為に対しては厳しく、敵味方問わずに治療をしていたグリットの医師生命を絶とうとしたこともある。

テックスペックでも弱点が不明とされており、一見、敵対組織であるサイバトロンの勝ち目は薄いようだが、彼の立てた如何なる磐石な計画も、サイバトロン総司令官コンボイ/OptimusPrimeにより歯車が狂い始める。このコンボイとの相性の悪さこそメガトロン最大の弱点である。また、副官であるスタースクリームの忠告をそれが正しいものである場合でも軽視したり、彼の反逆を招いたりでの失敗も数多い。さらに、あらゆる分野に精通したリーダーという性質は、デストロン兵士たちに、戦闘や諜報活動以外におけるメガトロンへの大きな依存を作らせてしまい、メガトロンの身に何かあると、彼らは何をしていいのかわからなくなってしまうという問題を生み出した。絶対君主であるがゆえに、それが裏目に出ることもメガトロンの弱点といえよう。

ガルバトロン

ザ・ムービー』、『2010』、『ザ☆ヘッドマスターズ』、『ザ・リバース』、『トランスフォーマー キスぷれ』に登場。 『ムービー』時にメガトロンが転生した姿。SFレーザー砲台に変形。その破壊力はフルパワー状態で惑星一つを粉砕するほど。

『ムービー』にてロディマスコンボイ/RodimusPrimeによって投げ飛ばされ、惑星スラルの溶岩の中で休眠していた。自身を転生させたユニクロン/Unicronの呪縛の後遺症で頭脳回路が損傷、精神に異常をきたしており、時折奇抜な言動を取るようになるばかりか、味方すら攻撃するほどの凶暴性を持つ暴君である。この変貌ぶりに落胆し、デストロンを脱退する兵士も現れるほど。とはいえ、落ちぶれたデストロンを見事に再興させた。

乱暴で味方まで攻撃することがあるが、ユニクロン戦争以前から仕えている部下との行動やコンボイが復活した際などにおいては冷静な対応を取っており、特に『2010』最終話「コンボイの復活 Part II」では、宇宙ペストを根絶させたコンボイに対し握手を求めている。

『リバース』、『ザ☆ヘッドマスターズ』以降では、幾らか理性が戻ったのか、作戦や計画を立てるようになる。また、情緒も回復したようで、『ザ☆ヘッドマスターズ』では、サウンドウェーブが戦死した際には泣き崩れ、慟哭しているが、有機生物を蔑む傾向は変わらず、『リバース』では、ネビュロン人をパートナーにした部下達を、「お前たちはいったい何を考えているのか」と叱責していた。

チャーによると、「1週間のうち4日活動し3日休む」らしい。

トランスフォーマー キスぷれ

時系列的に『ムービー』と『2010』の間に位置する本作品では、ロディマスによってユニクロンからスラルへ向けて投げ飛ばされたガルバトロンが、実は東京に墜落していたという様子が描かれた。(実は、これはユニクロンの使徒達の陰謀であり、本来の軌道を変えられていた。)同作のラストで改めて宇宙に飛ばされ、スラルに到達した経緯が描かれた。

『キスぷれ』では体内に、劇中で「ガルバトロン細胞」と呼ばれる細胞を有する設定が付加され、他の物体に融合させ新たな生命体として活動させたり、生命体に特殊な能力を発動させる力を持つとされている。また、取り付いた者の精神に破壊衝動をもたらす特徴も持ち、ガルバトロン自身(元のメガトロンの自意識)もその効果に苛まれていたという見方もできる。これは彼をガルバトロンとして再生させたユニクロンの細胞の特徴を受継いだ物であるという。ユニクロン細胞は、G1とはパラレルワールドである『マイクロン伝説』や『スーパーリンク』で初登場した要素だが、G1も含め、いずれの作品に登場するユニクロンも時空を超えて存在する同一人物であると解釈されている事から、この設定が成立するのである。

なお、ガルバトロン細胞から大量な数が発生したトランスフォーマー「レギオン」は、頭部がメガトロンに酷似しており、さながら量産型メガトロンといった趣を有している。ただし、メガトロンのような知性や自我は存在しない模様。生身の人間やTFを侵食・融合したり、捕食する事もある。首から下はバイナルテック/ALTERNATORS版オーバードライブやディセプティチャージと同じホンダ・S2000タイプのBTボディに酷似しているが、なぜこのような状態で生成されたのかは不明。また、車両形態のフロント外観も実車のS2000にはない独特の形状を有しており、謎の多い存在である。

  • 日本版のその後

『ザ☆ヘッドマスターズ』にて、地球をボディーにするグランドガルバトロン計画を企てる。だが、サイバトロン軍団の手によって妨害され、ヘッドマスターの攻撃を受け氷山に消え消息不明となった。1人称は「俺」ということが多くなった。

  • 海外版のその後

『ザ・リバース』にてセイバートロン星に眠るプラズマエネルギーを利用して、サイバトロン壊滅を企むが失敗。手を結んだヘッドマスターメガザラックと共に再び宇宙に放逐される。

生い立ち

メガトロン

メガトロンは、サイバトロンとデストロンとの戦争が勃発して間もない、980万年前に誕生した(コンボイがそうであったように、素質のある誰かを改造した可能性もある)。当時デストロンにはまともな指揮系統や支配体制が存在せず、各デストロンが散発的に戦闘している状態であった。メガトロンは各地のデストロンを力で支配、さらに洗脳マシンなどを駆使しこの問題を解決、統率の取れた「デストロン“軍団”」を作り上げ、サイバトロン制圧に乗り出した。

ガルバトロン

ザ・ムービーにて転生を遂げた。 コンボイとの激戦の末負傷したメガトロンはスタースクリームの手で宇宙に放逐されてしまう。だがユニクロンの手でさらなる攻撃力を持った姿、ガルバトロンとして復活した。同様に放逐された兵士たちも新たな部下として転生。デストロン新指導者として戴冠式を行っていたスタースクリームを瞬殺、リーダーの座に復帰する。

その後の顛末

日本独自展開『リターンオブコンボイ

デストロン新大帝ダークノヴァによってガルバトロンは発見され、銃型戦闘機「ガンジェット」に変形するスーパーメガトロンとして復活する。時同じくして復活したかつてのライバル、コンボイと死闘を演じた。人間を食べることでパワーアップする能力を持ち、「悪」としての存在感を高めているが、額に「SM」の刻印があることがしばしばネタにされている。後にさらなる強化改造がなされ、飛行重戦車に変形するウルトラメガトロンとなった。

玩具は未発売。

G-2

闘いの後遺症により悪の心を失ったメガトロンはコンボイと和平を結び、永きにわたるサイバトロンとデストロンとの戦いに終止符を打った。しかし、平和の使者として送った部下が地球人によって殺害されたことを知り、激怒したメガトロンは「ロボット生命体以外の生物はすべて宇宙にとって悪になる」とし、再び地球侵略を目指す。

玩具は米国における銃規制が厳しくなったため、拳銃から戦車にモチーフが変更。新開発の関節によりアクションフィギアの側面も強調されたフル可動する逸品である。 また、この時期以後、セイバートロン時代のメガトロンも戦車に変形していたという設定になる。

これは後にカラーリングなどを変更したものがブラジオンとして販売され、その後、『ロボットマスターズ』で大幅な改修(頭とエンブレムをコンボイからメガトロンに変えることができるシステム)が行われリバースコンボイ/メガトロンとして販売された。

武装

  • 融合カノン砲/SFガン
    右腕に装着されているレーザー砲で、メガトロンの主力兵器である。
    玩具における設定であるテックスペックでは、「ブラックホールを作り出し反物質を引き出す」とあり、群を抜く戦闘力を強調している(自身の能力も高く、才知とバランスが取れているが)。だが、この設定から見て取れるところではブラックホールはホワイトホールの間違いではないかとも思われる。
    武器の呼称はアニメでもなされたが特に反物質の描写はなされなかった。この能力が可能であるならば、劇中のSFガジェットの魅力が半減してしまう。対消滅で十二分にエネルギーが得られ(彼らの科学力を以てすれば反物質保存も容易いと思われる)潤沢なエネルギー獲得が叶ってしまうのである。
    威力はメガトロンの消耗度合いや精神状況によって大差が出るらしく、調子の良い時には一撃で厚い岩盤を消し飛ばし、デバスターやガーディアンなどの合体戦士を戦闘不能に陥れるほどの打撃力を発揮する。逆に彼が慌てたりすると威力が大幅に低下するようであり、恐竜相手に大したダメージを与えられなかったこともある。「ムービー」ではシャトル強襲の際サイバトロンを次々と機能停止に追いやっている。
    メガトロンの転生態、ガルバトロンでも砲身はSFガンとして右腕に装備されており、アニメでも(溶岩風呂でエネルギーを蓄えたとも考えられるが)スラルという1つの星を壊滅寸前に追い込み、前身以来の威力の程を見せ付けた。
    スーパーメガトロンやウルトラメガトロンも右腕に主武装がある。前者のガンジェット(トランスフォーマーと縁の浅からぬ勇者シリーズは第7作『勇者指令ダグオン』のガンキッドの変形形態に類似)モードでは銃口となり、後者では三連式で飛行重戦車(スピードに欠けるのを補うと思われる)ではロボモードの肩の武器と接合する。
    G-2』でも融合カノン砲の説明はあったが、主砲にミサイル発射機構が備わり、『超神マスターフォース』『V(ビクトリー)』と同様の個々の技に関する設定もあってかあまり印象に残らなかった。
    本来メガトロンのこの武器は玩具のアンクルパーツのスコープに相当する。他のサイレンサー・ストックと組替えた砲座でもスコープとなる。砲座は宿敵コンボイのその分身たるローラーとコンテナ部(コンバットデッキ)に勝るとも劣らぬプレイバリューを有し、両軍のリーダーに相応しいがメガトロンのそれはアニメ未登場に終わった。国内版玩具ではこれらアンクルパーツが省かれていたが機能は紹介されていた。2001年の復刻品、後の『コレクション』ではアンクルパーツが完備された。
  • エナジーフレイル(「エナジーメイス」とする文献もある)
    右手を紫色のモーニングスターに変化させたもの。初代『トランスフォーマー』第2話にのみ登場した武器だが、日本版の前期オープニングでエナジーフレイルを使っての戦闘シーンが使われたために、特に日本での知名度が高い。玩具では『コレクション』では新規に作られたものが付属していた他、『マスターピース』でも付属。
  • レーザーダガー
    紫色のエナジーを発する短剣。『トランスフォーマー ザ・ムービー』にてコンボイとの一騎打ちの際に使用。コンボイの身体を切りつけた。地面から拾い上げていたため、メガトロン本人のものかは不明。
    玩具では『マスターピース』に付属。
  • ブラスター
    小銃。『トランスフォーマー ザ・ムービー』にてコンボイとの一騎打ちの際に使用。コンボイに追い詰められた際、ホットロディマスを盾にして目の前にあったのを拾いコンボイに致命傷を負わせた。
    玩具では『マスターピース』に付属。

玩具

メガトロン

ニューミクロマンのガンロボの流用品で、さらに元となった拳銃は60年代のドラマ、0011ナポレオン・ソロに出てきた特別仕様のワルサーP38。TFでは1985年6月に「16」のナンバーを与えられて発売されたが、身体のメッキ部分がアニメに準じた灰色、腕足の裏が赤から青になりスコープ(融合カノン砲に当たる部分)とアンクルパーツ・サイレンサーが削除され、代わりに「エレクトロンソード」が付属。他にコンボイとのセットである「VSX」が10月に発売された。

1986年11月頃のスタースクリーム、デストロン集合ポスターとセット販売である「グッドバイメガトロン」ではスコープのみ付属していた。海外では1988年頃に通販限定で再発売。

2001年3月に「メガトロン 完全版」として海外版のボディに、スコープなどのパーツが完備されたものが「16-S」のナンバーを与えられて復刻。2003年1月にはe-hobbySHOP限定仕様でメガプレックス/Megaplexマシンウォーズに登場した、メガトロンの影武者として造られたクローン)としても販売。

2002年12月『トランスフォーマー コレクション6』では更に「エナジーメイス」、「デストロンステッカー」、「特製マウスパッド」が付属。

2007年8月には完全版が『トランスフォーマー アンコール』にて「02」のナンバーを与えられ幾度となく再発売されている。

玩具ではアンクルパーツとサイレンサーを組み合わせて大砲にできる(アニメでは使用しておらず、変形時はパーツが発生する)。

ガルバトロン

玩具は新規開発されたものだが、ハスブロ社における基本デザインを、アニメスタッフとタカラ(当時)玩具製作陣が別個にアレンジし製作したため、イメージにかなりの違いがある。日本では86年に「D-62」のナンバーを与えられて発売。2005年12月には「D-62-S」としてアニメ版カラーの復刻版が発売され、音声機構が搭載された。

ザ・ムービー公開以前には「新リーダーの登場=メガトロンの転生」という情報を伏せていたので、肩書を要塞参謀(北米ではCity Commander)として販売されたことでも知られる。いくつかのCMでもウルトラマグナスのライバルのような扱いをされていた。e-hobby限定の復刻リカラー版ガルバトロンIIにおいては、ユニクロンによって召喚された平行世界のガルバトロンという設定になっており肩書もシティコマンダーとされた。

(ビースト)メガトロン

ビーストウォーズ』、『ビーストウォーズメタルス』、『ビーストウォーズリターンズ』、そして、『ロボットマスターズ』に登場する、デストロン/Predaconsの指導者(と言っても、自身が集めた一部のメンバーの中での話だが)。

声優はデビッド・ケイ。日本語版は千葉繁

初代メガトロンの後継者を自称し、デストロンがサイバトロンと共存して平和に運営されているセイバートロン星の現状に不満を訴え、急進派として活動する。エネルギー確保を口実に同志を募り、サイバトロンによって保管されていたゴールデンディスクと戦艦を強奪した。この急進的な行動はサイバトロンだけでなくデストロンにも危険視され、反逆者扱いとなっている。ゴールデンディスクには膨大なエネルゴンが太古の地球に存在していたこと、テクノロジーの進歩で時間転移が可能となったら過去に戻り休眠状態の初代コンボイを破壊せよという初代メガトロンのメッセージが記録されており、(ビースト)メガトロンはエネルゴンを手中にし初代コンボイの破壊を実行に移すため時間転移で、初代メガトロンらデストロンとサイバトロンの祖先たちが休眠状態の太古の地球に向かった。性格はおちゃめさもあるが基本的に沈着冷静かつ残忍。奸智に満ちた作戦の数々は初代に劣らない。

エイリアン/Vokの太古の地球に対する関与を察知。その遺跡を最大限利用するなど、科学技術にも精通している。ライバルである(ビースト)コンボイ/OptimusPrimal謀殺の際、エイリアン因子を含んだエネルギー波、クォンタムサージを浴び、強化装甲の機械的な外見を持つトランスメタルスに進化、タービンを搭載したメタルスメガトロン/Megatronとなる。その後、(ビースト)コンボイのパワーアップに対抗すべく、初代メガトロンのスパークとの融合を試み、予想外のアクシデントが重なったこともあってドラゴンメガトロン/Megatronにパワーアップした。

(ビースト)メガトロンは基本的に初代メガトロンが残したメッセージを忠実に実行し、最終的に彼らの乗っていた旧デストロンが誇った最強の戦艦ネメシスを再起動するが敗北した。だが、セイバートロン星に護送される時空間移動中に逃亡し、(ビースト)コンボイらよりも先にセイバートロンに到着し、機械化ウィルスの散布により星を制圧、デストロンを含んだ星の全てのトランスフォーマーのスパークを抜き取った後にボディを単なるロボットに作り変えてヴィーコン/Vhieconsを名乗り、有機生命及び全てのトランスフォーマーの自由意志を剥奪することで、機械生命による一つの意思で全てが統一される「争いの無い世界」の実現を企む。最終決戦でパワードコンボイボディ(ただし、元々(ビースト)コンボイのボディであったものではなく、皮肉を込めてパワードコンボイを模した全く別のボディである)を使用し、(ビースト)コンボイとの一騎打ちをする。激闘の末、二人とも消滅した。

  • 玩具、変形モチーフ

『ビーストウォーズ』ではティラノサウルスに変形。当時は高ボリュームと破格のプロポーションで話題を呼んだ。これの縮小版とでも言うべき玩具はロボットマスターズで出ている。

『メタルス』では機械的な外見を持ったティラノサウルスに変形する。玩具は紫鍍金が眩しい商品だがサイズは小さくなった。

また、ドラゴンメガトロンは赤い竜に変形。大きさ、変形機構とも傑作と謳われる玩具である。 『リターンズ』ではメカプローブに覆われたミノムシのような姿になっている。アニメではドラゴンメガトロンのビーストモードに変形可能だが、玩具はサイズダウンされた新規のもの。アニメスタッフとの連携の悪さからプロポーションに難のある仕上がりである。

終盤での顔型戦艦はアニメでは変形しないが、玩具ではロボットモードを持ち、なおかつ顔型戦艦は走らせると足が連動して動くギミックを持つ。

マイクロン伝説〜ギャラクシーフォースのメガトロン/ガルバトロン

海外と共同で製作された『マイクロン伝説/Armada』以降は、旧シリーズとは設定が大きく異なっている(サイバトロンとデストロンが地球に墜落するまでの経緯を改めたもの)。ここではその新シリーズのデストロン破壊大帝について記述する。なお、英語版の声優は3作通してデビッド・ケイだが、『Energon』では第14話のみリチャード・ニューマンが声を担当。

マイクロン伝説

メガトロン/Megatronは宇宙制服を企む、全デストロンの指導者である。 日本版の声は梁田清之

武人、軍人としての傾向が強く、戦闘行為自体を好んでいる。『G-2』に登場したメガトロンと同様、戦車に変形。

部下のショックウェーブ/TidalWaveと合体し、史上初の合体破壊大帝バーニングメガトロンとして活躍する(ただし厳密には、それ以前に国内コミック版『V』においてデスザラスが武装兵士キングソロンと合体した『最強破壊大帝キングザラス』が登場している)。その後、とある星でユニクロンの眷属、スカージ/NemesisPrimeに襲われていたところ、マイクロンによりエネルギーが注入されたため、メガトロンスーパーモード/Galvatronとして復活。

終盤、ユニクロン内部にて、戦争は彼が引き起こしたものであると聞かされ激怒。武人としてのプライドから戦争は己の意志であったことを強調し、積年のライバル、(アルマダ)コンボイ/OptimusPrimeに一騎打ちを申し込む。激戦の末、ユニクロンに飲みこまれて消息不明となる。

唯一、コンボイと和解して死んだメガトロンであったが、スーパーリンクでガルバトロンとして復活した彼は、その事をすっかり忘れている。

頭部の形状がクワガタムシを想起させるものであったため、劇中では「クワガタ頭」、さらに変形形態と引っ掛けて「クワガタンク」等の仇名をつけられていた。

スーパーリンク

ガルバトロン/Megatronは前作でユニクロンに取り込まれたメガトロンがエネルゴンの力により復活した姿である。 日本版の声は遠藤純一

破壊大帝の中では珍しいガンシップ形態に変形。前作同様に宇宙制服を企むが、性格はG1のガルバトロンと同様に凶暴さが増している。部下には絶対服従を誓わせ、敵対者アルファQ/Alpha Quintessonの部下であったメガザラック/Scorponokには常にその力で服従を強要し、ナイトスクリーム/NightScreamを洗脳するなどの暴君ぶりであるが、元々忠実な部下であったアイアンハイド/Demolisherの死にはショックを受けるなどの人情味も併せ持つ。

意志を失ったユニクロンを戦力とするべく復活させようとした。内部に潜入したサイバトロンの艦船を変形で押し潰そうとし、遂にはユニクロンを再起動させ、サイバトロンの艦船に体当たりを企てる。反逆を企てたレーザーウェーブ/ShockBlastの暴動行為にも動じず、ユニクロンを再始動させ叩き潰すなど、ユニクロンを手足のように扱っていた。

だが、『ザ・ムービー』のガルバトロンと同様、復活したユニクロンの意思に乗っ取られる。オメガコンボイのユニクロン爆破により解放されるも、その残滓は常に彼に影響を与えていた。

メガザラックやナイトスクリームと共にセイバートロン星を併合、深部のスーパーエネルゴンに飛び込み、ガルバトロンG(ジェネラル)/Galvatronにパワーアップする。

さらにレーザーウェーブの弟、シックスショット/SixShotが反逆した際にスーパーエネルゴンを再び浴びて巨大化、シックスショットを踏み潰して抹殺したがユニクロンの意志に完全に捕らわれて狂気の破壊兵器と化してしまう。

同じく巨大化したオメガコンボイとの激戦後、ユニクロンの魂を自分の中に封じ込めた後、忠実な部下であるナイトスクリームR/Energon StarScreamショックフリート/Mirageと共に太陽に特攻して消滅した。

なお、玩具は海外版をサイズダウンして新規開発したものが発売された。

ギャラクシーフォース

海外との販売広報戦略の違いにより、設定が異なっている。海外版では『マイクロン伝説』のメガロトン及び『スーパーリンク』のガルバトロンと同一人物である。 日本版の声は中田譲治

マスターメガトロン/Megatronは、この世界では少数派のデストロンを率いる破壊大帝である。燃え盛る地獄のような世界、ファイヤースペースを拠点とし(前作での太陽)、自在に時空転移し攻撃を仕掛ける。その強さはライバルのギャラクシーコンボイ/OptimusPrimeが全く太刀打ち出来ないほどであった。

オリジナルデザインのジェット機レーシングカーに変形。各惑星を回るごとにクロー、マシンガンなどの武装、闇から生まれた戦士で合体可能なダークライガージャック/NemesisBreakerを手に入れ更に強さを増していった。

性格は冷徹非情で仲間が傷付いても何とも思わないなど、あまり“メガトロンらしい”とは言えない。そのため、スタースクリームどころか最終的には全ての部下から見放されてしまう事となる。

メガロコンボイ/MetroPlexに撃破されたが、惑星ギガロニアのプラネットフォースのエネルギーを吸収し、マスターガルバトロン/Galvatronとして復活。あまりの強さに大半のサイバトロン戦士が血祭りに上げられた。

プラネットフォースとグランドブラックホールを巡る最終決戦の後、自らの戦いに決着をつけるべくギャラクシーコンボイに一騎打ちを挑みベクタープライム/VectorPrimeの遺物である剣(ベクターソード)により粉砕され、消滅した。

また、マスターメガトロンの両腕にはユニクロンの意匠が見られるが、これは海外版でのユニクロンのエネルギーを取り込んで復活したという設定に由来する。

ビーストウォーズIIのガルバトロン

デストロン機甲部隊のリーダー。変形形態はドリルタンクドラゴン。劇的な変形といい薄めの紫を基調としたカラーリングといい同作のスタースクリームともども換骨奪胎は興味深い。

歴代メガトロン・ガルバトロンでは珍しく肉親の存在が判明している。(その弟・メガストームはG-2期に発売されたメガトロンの色替えである。また、自身と敵対するライオコンボイの息子を跡取り=養子に望むなどといった場面もある)方法は違えど、ライオコンボイと同様に全宇宙の平和を実現しようとする信念を持っていた[2]

ビーストウォーズシリーズのデストロン破壊大帝でありながら、ビーストモードはビーストメガトロンやマグマトロン(続編でのデストロン破壊大帝)と異なり、旧シリーズでの動物に変形するTF同様に動物を模したロボットの姿をしているのも特徴。

続編である『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』ではユニクロンがこの姿を借りて登場している。声は小村哲生

海外版メガトロン

アクションマスター

海外発売。トランスフォーマー アクションマスターより。要塞モードと戦闘機に分離するニュートロフュージョンタンクに乗り込む。

ビーストウォーズ

日本名はアマゾン戦士メガリゲーター。TVアニメが放映される前に発売されたため、(ディセプティコン)メガトロンがパワーアップした設定になっている。セット販売として(シルバーではないものの)G1を意識したカラー変更版も発売されている。

RID

カーロボットのアメリカでのタイトル『R.I.D(ROBOTS IN DISGUISE)』での破壊大帝ギガトロンはMegatronの名を振られ、デビルギガトロンに変化した後は玩具の色彩が似ていることもあってかGalvatronの呼称となっている。歴代メガトロンでは唯一のシックスチェンジャーである。

日本版では彼は破壊大帝ではなく、デストロン本部から独自に単独行動をしている事になっている。また、ファイヤーコンボイとの基本的な関係が「幼馴染」となっている。

Titanium

ハスブロ社販売のダイキャスト製観賞用フィギュアシリーズ。トランスフォーマーも2006年度よりシリーズに加えられ、ディスプレイモデルの3インチと変形可能な6インチの2サイズで展開された。

特に、6インチのラインナップでは、全く新しいデザインの戦車に変形するMegatron(メガトロン)が登場した。 設定としては、GIジョーに登場する敵勢力「コブラ」によって改造されたというもので、G2当時のコミック版ストーリーを想起させるものになっている。

過去のキャラクター達をリメイクする海外での新ラインにてメガトロンもラインアップ。念願とも言えるガンモードに変形する商品となり、ロボットモードのデザインも初代メガトロンに近いものになっている。 海外版では銃型玩具に対する規制の為に派手なカラーニングで発売されたが、国内版(2008年3月より販売開始)では初代メガトロンを意識したカラーリングにされる。 また、コンボイとのセット商品で戦車に変形するタイプも存在している(国内販売未定)

実写映画版

声はヒューゴ・ウィーヴィング。ゲーム版では初代メガトロンの声を担当したフランク・ウェルカーが担当している。日本語版は中村浩太郎

エイリアンジェットに変形。はるか昔にキューブを求めて地球に飛来し、北極に不時着したものの不慮の事故で仮死状態となる。アーチボルド・ウィトウィッキーによって発見されたあと、セクター7に冷凍状態のまま収容され、NBE-1 (Non Biological Extra-Terrestrial-1=非生物型地球外生命体1号)と名付けられる。長期間保存されていたが、セクター7に侵入したフレンジーの活躍で復活。市街地でオプティマス・プライムと激しい戦闘を繰り広げるが、サム・ウィトウィッキーによってキューブを胸に押し込まれ、スパークが崩壊し死亡。ローレンシア海溝に戦死した部下たち共々投棄されたが…。

設定では惑星サイバトロンの防衛司令官(Lord High Protector)であったとされている。

他のトランスフォーマー同様キャラクターとしては初代メガトロンを意識しており、顔のデザインが初代メガトロンに近いものになっている他、フュージョンカノンやチェーンウィップなどの武器、スタースクリームを叱りつける場面などにその意匠が見られる。

玩具はリーダーサイズとボイジャーサイズの2種類が発売。ボイジャーサイズは「フローズンメガトロン」という名前で、冷凍状態のイメージで造形されている。またリーダーサイズには劇中のイメージにデザインを近づけたプレミアム仕様のものある。

エイリアンタンク、エイリアンジェットの両方に変形する。ザ・ドクターによる修理と、アメリカ政府から奪ったオールスパークの欠片によって復活を遂げる。前作と比較して、下半身のボリュームがアップし非常にマッシブな体型となっているが、再生が不完全であるため左腕が細くなっている。復活して間もないためか、スタースクリーム、グラインダーと共にオプティマス・プライムに戦いを挑むも苦戦を強いられた。

今作でディセプティコンの創設者ザ・フォールンの弟子であることが判明した。

玩具はリーダーサイズとボイジャーサイズの2種類が発売されている。リーダーサイズの玩具は、胸のレバーを降ろすとウィーヴィングの声で「I am Megatron!」と喋るギミックがある。

『Transformers Animated(アニメイテッド)』に登場。ディセプティコン(Decepticons)のリーダーであったが、スタースクリームの策略でボディを破壊され、首だけの状態で地球に潜伏する。後に新たなボディを得て、V-22Ospreyに酷似したビークルに変形できるようになる。声優はコーリー・バートン
圧倒的なパワーを持ち、サイバトロン全員で掛っても敵わない。
武装は右腕の「フュージョンカノン」と、ビークルモードのプロペラから変形する剣。
デザインやカラーリングはG1メガトロンを意識したものとなっている。

脚注

  1. ^ スタースクリームに関しては、野心を煽る事で能力を引き出そうとしている節が見られる。事実、コレクション版スタースクリームに付属されているファイルカードには、メガトロンの「スタースクリームは野心を煽るとよく働く」という旨のコメントがある。また、スタースクリームは元科学者・探検家ということもあり、他のデストロン兵士と比べると創意工夫や前線での機転を働かすことが出来る貴重な人材である事も一因と思われる。
  2. ^ 初代メガトロンも同様の思想を持っている。しかし、テックスペックの座右の銘に記されているものの、アニメで描かれることは無かった。