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続 タイムスリップ! 恐竜時代 古代の海へ

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続 タイムスリップ!恐竜時代 古代の海へ
Sea Monsters
ジャンル SF /ドキュメンタリー
出演者 ナイジェル・マーヴェンなど
ナレーター 渡辺徹
製作
プロデューサー 野中まさ子
菅原章五
金村健士
渡辺聡
渡辺昭一
制作 NHK教育テレビジョン
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2004年8月5日8月19日
放送時間45分
公式ウェブサイト
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続 タイムスリップ!恐竜時代 古代の海へ』(原題:Sea Monsters)は、『ウォーキングwithダイナソー〜驚異の恐竜王国』のテレビスペシャル版としてインポッシブル・ピクチャーズとBBCが共同で制作した作品。このシリーズでは、イギリスの野生動物プレゼンターであるナイジェル・マーヴェンが歴史上最も恐ろしいと言われる七つの海に挑む物語。ドキュメンタリータッチで撮られており、年表を用いてランキング形式で危険な海を発表しているのが特徴。 日本では2004年に「地球ドラマチック」(NHK教育テレビ)内で放送された。DVDも発売されている。

キャラクター

ナイジェル・マーヴェン
古代の生き物を求めて様々な時代を飛び回る動物学者。今回は恐竜より恐ろしい生き物と出会うため、危険な七つの海に向かう。
その他の乗組員
ナイジェルと共に危険な七つの海を冒険する仲間たち。

あらすじ

酸素濃度が低く陸上生活は不可能と言われるオルドビス紀だが、海は生き物が多くいた。早速ナイジェルは魚でウミサソリを捕まえるが、ナイジェルはそのウミサソリに足を切られてしまう。
翌日、カメラを仕込んだ三葉虫を使ってオルソセラスの撮影に臨むが三葉虫そのものをもぎ取られ奪われてしまう。ナイジェルは自ら海に潜り、ウミサソリの大群やオルソセラスと出会う。
オルソセラスとの海中遊泳から帰ってきたナイジェルは、浜辺でウミサソリが集って産卵しているのを目撃する。ボートがウミサソリに占拠されオルドビス紀の海はバカンスに向いていないと語るが、危険な海は後6つ残っている。
オルドビス紀と現代の中間あたりに位置する時代が三畳紀。その時代は単弓類との争いに勝った爬虫類が頂点に立っていた。陸は恐竜、空は翼竜が支配している時代だった。
海生爬虫類は肺呼吸をするため必ず海面に顔を出す。ナイジェルは息継ぎをしているノトサウルスを発見し、万一のために通電性のモリを片手にノトサウルスと戯れに行く。
タニストロフェウスを捕まえて遊んでいたところ、背後から現れたキンボスポンディルスがその尾を捕食する。キンボスポンディルスを相手にモリで対抗し、なんとかナイジェルはキンボスポンディルスを追い払った。
時代は遡り、魚類の時代と謳われたデボン紀へナイジェル達は足を運ぶ。早々に甲冑魚を1匹釣り上げて餌にし、この餌を使って当時最強の甲冑魚をおびき寄せようと計画する。
今回は相手が危険なので球形の檻を用意し、中に入ってダンクルオステウスの到着を待つナイジェル。奇妙なサメと出会ってテンションの上がる中、ついにダンクルオステウスがやって来る。
金属製の檻が変形するほどの猛攻を受けながらも、何とか餌の魚を安全にダンクルオステウスに食べさせることに成功する。共食いや吐瀉など、現代とは全く違う魚類の習性を垣間見ることができた。
恐竜絶滅から数千万年後の世界は、哺乳類の時代となっていた。当時のエジプトを訪れたナイジェルは陸上でサイのような姿をした哺乳類のアルシノイテリウムと出会い追い掛け回される。
浅瀬に潜るとアルシノイテリウムやドルドンといった哺乳類たちが優雅に泳ぎまわっていた。しかしテチス海の沖合では現代と全く姿の異なるクジラが猛威を振るっているのだった。
ソナーでクジラの鳴き声を流してみると、凶暴なクジラのバシロサウルスが姿を現した。間近でその姿を見ていると、バシロサウルスはスピーカーをもぎ取って弄び、泳ぎ去って行った。
人類が誕生する400万年前。現代のホオジロザメは驚異的な捕食者だが、当時にはさらに巨大なメガロドンが生息していた。このメガロドンを観察するためナイジェルは海へ出る。
海藻の生い茂る付近にてナイジェルはオドベノケトプスやメガロドンの幼体と出会う。オドベノケトプスの模型を作って泳がせ、メガロドンの狩りの手法を撮影するのに成功した。
いよいよ成体を相手にするため、魚の血肉や脂を混ぜ込んで巨大な餌を作り上げる。餌で成体をおびき寄せてカメラを背中に取り付け、メガロドンがクジラを襲う様子を撮影したビデオを手に入れた。
恐竜が大型化した時代、海中では巨大魚リードシクティスが遊泳していた。しかし自然界は弱肉強食、遥かに体の小さいヒボドゥスやメトリオリンクスが弱ったリードシクティスを捕食していく。
一方で、ナイジェルの求める大物は夜行性の生物だった。リオプレウロドンは鋭い嗅覚を持つため、ナイジェルは臭いを放つスーツに身を包んでジュラ紀の夜の海へダイブする。
ナイジェルが海で見たものは、リードシクティスの巨体を貪るリオプレウロドンの姿だった。間一髪でリオプレウロドンの攻撃をかわしてこの時代を去るが、さらに危険な海がもう1つだけ残っている。
史上最も危険な海。それは白亜紀にあった。最初に浜辺で出くわした2mにも及ぶヘスペロルニスは、貪欲なシファクティヌスにあっさりと飲み込まれていた。どんな生物でも油断のできない海なのだ。
危険ゆえに今回は海に潜らないと決めたナイジェルは遠隔カメラを使ってエラスモサウルスの群れを観察する。しかしカメラに映ったアーケロンを見て我慢が出来なくなり、ナイジェルはアーケロンと海中遊泳に出る。
アーケロンとの遊泳から戻ってくる途中、ナイジェル達はモササウルスの家族連れから攻撃を受け散り散りになる。命からがら戻ってきたナイジェル達だったが、その船をモササウルスの大群が取り囲んでいるのだった。

登場する野生動物

太字の生き物は危険性が高い。

  • オルドビス紀 
ウミサソリ
巨大オルソセラス
アストラスピス
三葉虫


  • 三畳紀
キンボスポンディルス
ノトサウルス
タニストロフェウス
初期の恐竜
初期の翼竜


  • デボン紀
ダンクルオステウス
ボトリオレピス
ステタカントゥス


  • 始新世
バシロサウルス
アルシノイテリウム
ドルドン


  • 鮮新世
メガロドン
オドベノケトプス
ケトテリウム


  • ジュラ紀
リオプレウロドン
リードシクティス
メトリオリンクス
ヒボドゥス


  • 白亜紀
スクアリコラックス
シファクティヌス
モササウルス
ヘスペロルニス
プテラノドン
エラスモサウルス
アーケロン

装備

酸素ボンベ
オルドビス紀で使用。オルドビス紀は植物が地上に進出していないので空気中に酸素がほとんどなく、海中用だけではなく陸上用の酸素ボンベも必要である。
保護スーツ
オルドビス紀で使用。本来はサメから身を守るための保護スーツだが、オルドビス紀ではウミサソリからの保護に使用した。
モリ
三畳紀で使用。通電性で、電気ショックを与えることで相手を退却させる。
ナイジェルとカメラマンの入る球形で金属製の檻。
デボン紀で制作されて初投入されたが、ダンクルオステウスの攻撃を受けて変形した。メガロドンへカメラを設置する際には修復されていたか、もしくは別の檻を用意していた。
スピーカー
古第三紀にて、クジラの声を流してバシロサウルスを呼び出すのに使用。苛立ったバシロサウルスにもぎ取られていった。
装着型カメラ
新第三紀で使用。動物の肉体に装着するカメラで、装着から3日経つと自然と外れて海面に浮き上がる。メガロドンの成体に対して使用した。
臭いを発するスーツ
ジュラ紀で使用。リオプレウロドンの鋭い嗅覚を逆に利用したスーツで、防衛のために用いる。
悪臭のする薬品を仕込んでおき、危険が迫った際にはバルブを開いて薬品を相手に浴びせる。
遠隔操作カメラ
白亜紀で使用。エラスモサウルスの群れを様子やモササウルスにナイジェルが襲われたシーンを映していた。
レーダー
モササウルスを探知。ラストで大量のモササウルスがレーダーに表されたところで物語は幕を閉じる。

関連項目

外部リンクと参考文献