ノベルがマイクロソフトの宣伝行為を提訴

米ノベル社が、米マイクロソフト社を提訴した。マイクロソフト社が展開している広告が、ノベル社と、同社の『ネットウェア』製品の信用を不当に傷つけているというのだ。

ワイアード・ニュース・レポート 2001年10月05日

ネットワーク・ソフトウェア・メーカーの米ノベル社(本社ユタ州プローボ)が、米マイクロソフト社を提訴した。マイクロソフト社が展開している広告が、ノベル社とその製品の信用を不当に傷つけているというのが訴えの理由だ。

訴状は、今月1日にソルトレークシティーの連邦地方裁判所に提出された。ノベル社は、マイクロソフト社がノベル社の顧客に送付した宣伝パッケージの回収を求めている。パッケージが送られたのは、ノベル社のネットワーク・プラットフォーム・ソフトウェア製品『ネットウェア』のユーザーなど。

マイクロソフト社の宣伝パッケージは、シリアル食品『キャプテン・クランチ』のパロディーになっていて、中にはマイクロソフト社製品をノベル社製品に組み込むソフトウェアが入っている。パッケージには「サーバー・クランチ」と大きく書かれ、「ネットウェア・プラットフォームの賞味期限切れはいつ?」という文句が添えられている。

「マイクロソフト社の行為は、ノベル社の顧客に不安をもたらそうとしたものだ。同時に、これからノベル社を利用しようと考えている人々にも悪影響を与えている」と、ノベル社のスチュワート・ネルソン副社長兼最高業務責任者(COO)は述べた。

ノベル社は損害賠償も求めているが、額は明らかにされていない。

[日本語版:岩坂 彰]

WIRED NEWS 原文(English)