米ソニー・ピクチャーズがCGアニメ部門を設立

米大手映画製作会社、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)社のデジタル部門であるソニー・ピクチャーズ・デジタル・ エンタテインメント(SPDE)社は9日(米国時間)、新たにアニメーション部門を設立すると発表した。CGに基づくデジタル・アニメ映画を製作する。

酒神宏一/Infostand 2002年05月10日

米大手映画製作会社、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)社のデジタル部門であるソニー・ピクチャーズ・デジタル・ エンタテインメント(SPDE)社は9日(米国時間)、新たにアニメーション部門を設立すると発表した。CGに基づくデジタル・アニメ映画を製作する。

新部門のトップとしては、競合する米ドリームワークス社で『シュレック』の製作総指揮を務めたサンドラ・ラビンズ氏とペニー・フィンケルマン・コックス氏を迎える。両氏は94年2月にドリームワークス社に参加。アニメ部門を設立し、CGアニメ映画『プリンス・オブ・エジプト』の製作や、同社初のフルCGアニメ映画『アンツ』の製作総指揮を担当した。

アニメーション部門は、視覚効果とデジタル・キャラクター制作を専門とするSPDE社イメージワークス部門と密接に協力し、フルCGアニメ映画を製作していく。イメージワークス部門は最近では、『スパイダーマン』や『ハリー・ポッターと賢者の石』の製作に携わっている。

CGは最近、実写映画の特殊効果として多用されているほか、フルCGアニメでも大作が相次いで登場し、今年はアカデミー賞に約20年ぶりの新賞『アニメ作品賞』が新設された。またソニー・グループはゲームとも連動した展開を図るとみられる。