みちびき6号機を搭載し、上昇するH3ロケット5号機=2日午後5時半、南種子町の種子島宇宙センター
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2日午後5時半、新型基幹ロケット「H3」の5号機を鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。スマートフォンやカーナビの位置情報などに使われる内閣府の「みちびき6号機」を搭載する。成功すれば、4回連続となる。
衛星は分離された後、自身の燃料で高度約3万6000キロの静止軌道まで約半月かけて移動する。
内閣府は2018年からみちびきを4機体制で運用。6号機は7機体制の構築に向けた第1弾で、25年度にも2機の軌道投入を予定する。7機体制になると、現在は外国の衛星も活用している位置情報サービスを自国衛星だけで提供できるようになる。
H3は、JAXAと三菱重工業が共同で開発。22年度の1号機は失敗したが、2〜4号機はいずれも成功している。