無病息災を願い、華やかなダゴ花に手を伸ばす参加者=2日、志布志市の田之浦ふるさと交流館
大隅半島に春の訪れを告げるダゴ祭りが2日、志布志市の田之浦山宮神社と田之浦ふるさと交流館であった。五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願い、縁起物のダゴ(団子)花を求める大勢の人でにぎわった。
1991年に県無形民俗文化財に指定。今年は集落や田之浦小学校、市役所有志が、竹串に紅白の団子やニンジン、キンカンを刺したダゴ花6本を奉納。同神社神楽保存会や同校の児童22人による神楽舞の後、住民らが一斉にダゴ花を取り合った。
ダゴ花は飾ったり、焼かずに食べたりして無病息災を願う。同市の潤ケ野小5年、田中清太郎さんは「たくさん取って楽しかった。運のいい年にしたい」と笑顔を見せた。