未知なる心へ

未知なる心へ

統一教会入信から脱会までの日々と、脱会後の魂の彷徨。

茨城県北在住のわたしにとって「都会」とは、どのあたりを指すか。

 

 

昔、中高生の頃は、水戸も都会だと思っていたけれど、今はそうは思わない。発展著しいつくば市にしても、都会というよりは地方都市だ。

 

 

ところで、わたしが住む日立市から東京へ行くとき、現在では高速バスを使う人の方が多いと思うが、かつては常磐線の特急を使うのが一般的であった。

 

 

常磐線も茨城県内は、主に関東平野の田園地帯を走り続ける。それが、利根川を渡って千葉県に入ると、徐々に住宅が多くなる。なので「柏」「松戸」の二つの駅は、わたしにとって東京の入口であり、「都会」の始まりでもあるのだ。

 

 

いま、わたしの次男は、その松戸に住んでいる。高崎の大学を一年留年して卒業した後、松戸の会社に就職し、今年で二年目である。引っ越しの時も手伝ったし、去年も一度会いに行った。そして今年もつい先日、行ってきた。

 

 

お昼を松戸駅の方に食べに行くことになり、最寄り駅である新松戸駅まで歩いたのだが、すれ違う人が外人ばかり。「ここは外国か?」と錯覚するほど外人が多かった。何せ、すれ違う人の8~9割が外人なのである。

 

 

もちろん、日立市にも外国人はいるが、うちの近所では少ない。スーパーに買い物に行っても、そんなに外人を目にすることはない。なので、外人の多さに驚いてしまったのである。

 

 

電車で松戸に行き、「富田食堂」というラーメン屋に行ったのだが、つけ麺がめちゃくちゃ旨かった。今まで食べたつけ麺の中ではトップクラスだ。

 

 

それからまた新松戸に戻り、こんどは車に乗って新三郷のIKEAへ。IKEAに行くのは初めてだったが、店舗がメチャクチャ広いのに休憩場所がほとんどない。歩き回るだけで疲労困憊してしまった。

 

 

なんせ、田舎の人間はあまり歩かない。近場のスーパーにも車で行くのが当たり前だから、足腰が衰えるのは当然だと思う。わたしも週一の筋トレは継続しているが、持久的な体力がないということを、今回痛感させられた。

 

 

IKEAの後は、隣にあるららぽーとやコストコを回って、とにかくこの日は歩いた。万歩計を付けていたら、一万歩は超えていたのではないか。しかし、平日というのに人の多いこと多いこと。平日でこれだったら、土日はどうなるのかと、考えただけでうんざりした。

 

 

とにかく、人が多いとそれだけで疲れてしまう。多くの若者は都会に憧れるが、わたしはごめんだ。今住んでいる茨城の方が、わたしにとってははるかに住みやすい。

 

 

うちの次男は音楽好き。大学では軽音楽部に所属してバンドを組んでいた。いまは自分でバンドはやっていないが、ライブには月に一、二回は行くらしい。そういう人間からすれば、都会は素晴らしいし、田舎はつまらないだろう。

 

 

松戸なら片道一時間もかからないで東京に行けるし、電車代も安い。もし日立から東京へ行こうと思えば、二、三時間はかかるし、お金も往復で5千円以上はかかる。東京に行くだけで、結構な大仕事なのだ。

 

 

そういった意味では、松戸で働いている次男は満足そうだ。まあ、仕事は真面目に続けているみたいだから、自分で稼いだ金を何に使おうが勝手。口を出すつもりもない。人生、好きなように生きて行って欲しいと思う。