本にも書かれているように、自分の答えを考えるきっかけ作りとして
【 自分の内側と向き合うためにこの本を活用していく 】という点が面白かった。
例えば「自分はこの先どうしようかな？」と思った時、
紙とペンを用意して、ひとりで自分と向き合うとなるとこれがなかなか難しい。
しかしこの本の場合は、赤裸々に綴られた著者のジェットコースターのような過去のエピソードを追体験しながら
途中途中出される問いかけに対して、自分なりの答えを考えていくというスタイル。
そのため、本を読み進めていけば自然に
「自分の場合はどうかな？」と自分と向き合うことができる。
また、著者の勧め通り、
読み進めていくなかで思いついた考えや気づいたことを
ページの余白に書き込みながら読んでこそ
この本の、本当の魅力を受け取れると感じた。
手を動かしながら読むことで、
本の情報を得ながらも自分なりの考えがふつふつと湧いてくるし、自分でも忘れていたエピソードを思い出せる。
まるで自分の心の奥底に埋まっていたパズルのピースを発掘する感じを味わうことができる。
この本はただ読む本というより
書いて自分の人生を考える本だな、と。
そして本を読み終えた後、
ページをパラパラっとめくり余白に書いた自分のメモを見返した時、
「 一冊の本を読み終わる時間で思ったより自分とたくさん向き合ったんだな」と実感することができた。
この本で一番印象に残ったのは
《おわりに》にある、ｐ242［ 余計なお節介 ］の部分。
実直な著者の魂のこもった言葉が伝わってきた。
そして、【 過去の失敗や嫌な経験、思い出したくもない出来事は、人に共感と誠実さを与える武器にもなる 】ということをこの本から教わった。
先行き不透明な未来に
また、不安を覚える人も多いであろうこの時期に、
自分と向き合うガイドとして気軽な気持ちで手に取ってみても、おもしろいと思う。
特に、タイトルにある通り「自分、このままでいいのかな？」と感じてしまう時があったり、
「自分と向き合う機会が欲しい」という方にはオススメの一冊。
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著者について
自分が本当は何がやりたいか見えてくる本
この本は著者の体験を元に書かれており、正直者で賢く、かつ優しくイノセントだった著者が、頭が硬く型にはまった生き方をする大人たちに疑問を呈するところに共感できました。内容には読み手に投げかけられる疑問とクエスト（エクササイズ）が沢山詰まっているので、私は実際に手を動かしてA4用紙に自分の考えた事や感じた事を書き出していきました。結構、もうこれ以上考えられないくらい考えて書き出していくと、意外にも頭はすっきりするし、今まで思いつかなかった将来の方向性も見えてきました。実際に手を動かすのがポイントだと思います。著者の真っ直ぐな人柄と温かいメッセージが感じられるいい本です。一つ残念なのは、本に登場するカエルが何かアドバイスするのかと期待してたけど、結局最後まで全然喋らない事ですかね。半分冗談ですが。
