都民ファ議員の知事追従懸念 7月の東京都議選では、小池百合子知事率いる「都民ファーストの会」が躍進し、自民党は歴史的惨敗を喫した。安倍晋三首相のもとでの大型選挙初の敗北を、各紙が社説で論じた。その後も内閣支持率の下落に歯止めがかからず、「安倍1強」に陰りが見えている。 小池人気だけじゃない 各紙が注目したのは、過去最低だった2009年の議席数を15も下回る23議席しか獲得できなかった自民党だった。朝日は「小池百合子都知事への期待が大きな風を巻き起こしたことは間違いない。ただ、自民党の敗北はそれだけでは説明できない。安倍政権のおごりと慢心に『NO』を告げる、有権者の審判と見るほかない」と書き出した。 各紙が自民党の敗因として挙げたのは、森友学園や加計学園の問題で公平・公正な行政判断があったのかとの疑惑や発覚後の政権対応、「共謀罪」法審議での強引な国会運営などのほか、選挙運動期間中に明らかにな