(前編から読む) 佐藤 ゆみ(以下、佐藤) 中国では、国家戦略における構想の1つとして、米MIT(マサチューセッツ工科大学)や米ハーバード大学など、世界各国のいわゆる一流大学に学生を留学させ、ノウハウを持ち帰らせています。一方、我が国は留学生そのものの数が減っています。今後、日本はどうあるべきか、国家としての構想を考え、それに見合った人材育成が求められると思います。 その人材育成のプログラムの1つに、問題解決能力があると思いますし、もっと留学させるなどして、国際的な競争力をつけるべきではないでしょうか? また、本当に東アジア共同体などを作るのであれば、海外から日本の大学に留学生を増やすために日本の大学の授業を英語にするくらいでないと、とも思うのですが。 中村 隆之(なかむら・たかゆき)氏 1982年生まれ、神奈川県横浜市出身。北海道大学水産学部卒、同大学院水産科学院博士前期課程修了。200