常温では無色でエーテル臭を持つ可燃性液体。ジエチルエーテル、エタノールなどと任意に混じり合い、水にもよく溶ける。 毒性・麻酔作用があり、皮膚に接触すると薬傷を生じる。 沸点(34℃)、引火点(−37℃)ともに低いため、非常に引火しやすい。また、アルカリ存在下では重合反応が進行し発熱・爆発するおそれがある[1]。 光学異性体が存在するが、通常ラセミ体で利用される。 クロロヒドリンにアルカリを作用させると形式的に塩化水素が脱離してエポキシドを形成する。 ハルコン法の例。副生成物のアルコールを脱水すればスチレンが得られる。 酸化プロピレンは各種化成品の出発原料として重要で、1990年の年間世界生産量は350万トン[2]、2008年度日本国内生産量は 489,295t、消費量は 23,525t である[3]。プロピレンを原料として合成され、生産方法としてはクロロヒドリン法とハルコン法の2つが工業化