ネット配信の受信料について、NHKが地上契約の受信料と同額の1100円にすると、複数の媒体が報じた。ネットのみの視聴者が対象で、すでにテレビ向けの受信料を支払っていれば追加負担はない。2024~26年度経営計画の修正案に盛り込むもので、修正案は来週にも発表されるという。 地上波のみを視聴できる地上契約は、口座振替やクレジットカードで支払う場合、月額1100円。年間などのまとめ払いの割引は、ネットのみの受信料にも適用される見込み。なお、スマートフォンやPCなどを持つだけで支払い義務が生じることはないとしている。 これまでNHKのネット配信は任意業務とされてきたが、テレビ放送と同様に必須業務とする改正放送法が5月に成立していた。 関連記事 NHK会長、ネット業務の必須業務化は25年度後半から ネット受信料は「地上契約と同じ水準」 NHKの稲葉延雄会長は、5月17日に国会で成立した改正放送法を受
Cloudflareは毎秒6000万件のHTTPリクエストを処理しており、そのうち約70%がTCP、約30%がUDP・QUICでの接続とのこと。このうち、TCPでの接続が開始されてから実際にデータ交換が完了する割合は約80%しかありません。なぜTCP接続が切断されるのかについて、Cloudflareが分析をまとめました。 Bringing insights into TCP resets and timeouts to Cloudflare Radar https://blog.cloudflare.com/tcp-resets-timeouts/ TCP接続におけるクライアントとサーバーのやりとりは下図のように進みます。まずクライアントが「SYN」フラグの付いたパケットを送信することでハンドシェイクが始まり、サーバーが「SYN+ACK」で返答してからクライアントが「ACK」を送信すること
神奈川県ネット出願システムのGmailへのメール到達性問題は、不適切なサーバー設定、大量メール送信、DNSミス、バウンスメール処理不備、急激な送信量増加、準備不足、新ドメインの低信頼性が複合的に作用して発生したと推測されます。 2024年1月、神奈川県のネット出願システムでGmailにメールが届かないトラブルが発生しました。 身内が受験するため、出願システムのトラブルに巻き込まれた当事者として原因調査を試みていました。 先日『日経クロステック』より、本件について取材を受ける機会がありました。 取材協力した記事で取り上げられた問題について、さらに深堀り、詳細な分析を行った内容を以下に紹介いたします。 問題の概要 概要 志願者登録時、二次元コード読み取りと空メール送信が必要 "@gmail.com"アドレスへの返信メールが届かない不具合発生 原因 システムのメールサーバ設定が不十分 大量メール
今回の記事では、CloudFront Functionsを使用してIP制限を行う際に発生したヘッダー名の変換問題について詳しく解説します。 1行まとめ CloudFront Functionsを経由すると example-header-name => Example-Header-Name に変換される はじめに 最近、CloudFront Functions を使ってIP制限を行っていた際に、フロントエンドから送信されたリクエストのヘッダー名が小文字から大文字に変換されるという問題に直面しました。この問題により、予期せぬ動作が発生し、解決に時間がかかりました。 この記事では、問題の詳細と再現方法について詳しく解説します。 AWSドキュメントの情報 開発者ガイドにも以下の通り記載があります。 headers オブジェクトには、リクエストのヘッダー 1 つにつき 1 つのフィールドが含まれま
さらに、神奈川県教育委員会がトラブル発生から10日後に一度トラブルの「解消宣言」をしたものの、翌週に不具合が再発。X(旧Twitter)では同システムの設定不備を指摘する声も多く、そのドタバタな対応劇はたちまち注目の的となった。 トラブル発生から最終的な復旧までの間、県教委とITベンダーはどのように対応を進めてきたのか。また具体的にどのような設定不具合や、準備不足があったのか。ITベンダーが県教委に提出した「システム障害報告書」と、県教委への取材を基にトラブルの経緯を詳報する。 報告書からは、あの手この手でトラブル復旧を試みるITベンダーと県教委の苦労や、一筋縄ではいかないGmail対応の難しさが見て取れる。一連のトラブル対応は決して人ごとではなく、多くの読者にとって参考になるはずだ。
多くのユーザーがオンラインプライバシー保護のためにプライバシー重視の技術を選んでいる。主な技術としては、仮想プライベートネットワーク(VPN)とプロキシサーバーがある。現在、世界中で約3分の1の人々がVPNを利用しているとされる。 プロキシサーバーとは? プロキシサーバーは、デバイスと公開ウェブの間でデータを中継する仲介者で、主に以下の機能を提供する: IPアドレスの隠蔽: プロキシサーバーは、ユーザーのIPアドレスを自分のIPアドレスに置き換える。 ファイアウォール機能: 特定のトラフィックをフィルタリングし、ネットワークセキュリティを維持。 地理的制限の回避: 特定の国のプロキシを選ぶことで、制限されたコンテンツにアクセス可能。 プロキシの種類には以下がある: 匿名プロキシ: IPアドレスを置き換え、匿名でのブラウジングを提供。 フォワードプロキシ: HTTPなどのプロトコルを通じてコ
2024年7月に、ICANNで .internal トップレベルドメイン(TLD) がプライベート用途として予約されたようです。 背景 長らくプライベート用途で利用できるトップレベルドメインについて議論されてきました。 現在、各組織が独自のTLDをプライベート用に利用しているケースがあります。しかし以下のような問題があります、 新gTLDが登録された際に、衝突する可能性がある Root DNSへ不要な問い合わせがある 実際、.home、.internal、.lan、.corp、.localdomain、.dlink、.zyxel-usg のような問い合わせがRoot DNSに来ていることが知られています。 そこで、.internal をプライベート用途として予約しようというのが、ICANNで議論されている『SAC113:SSAC私的利用TLDに関する勧告(SAC113)』です。 JPNIC
はじめに あえてどことは言いませんが、先日某サイトで「ネット速度を高速化する方法」としてDNSサーバの設定をpublic DNSサービスに変更する記事が出てました。その記事の結論としては「変更しても大差ない」というものでしたが、DNSでネットワークを高速化するというこのような記事は何年も前からときどき見かけます。いい機会なので、このあたりについてもう少し深く掘り下げて考えてみましょう。 ※この記事では、とくに明示しなければDNSサーバとはキャッシュDNSサーバ(フルサービスリゾルバ)を指すものとします。 DNS応答の速さ DNSの設定を変えることによりネットワークの速度が速くなるとすれば、(1)DNSそれ自体の応答が速くなるか、(2)その後のWebアクセスが速くなるか、のどちらか(または両方でしょう)。このそれぞれについて検討してみましょう。 前者が速くなると画像やJavascriptなど
はじめに こんにちは、Techouse の人材プラットフォーム事業部でサーバーサイドエンジニアを担当している imayayoh と申します。 Techouse では各事業部でエンジニアがインフラの監視として、AWS・外部サービス等のグラフモニタリングを実施しています。モニタリングでは下記に重点を置いており、インフラ構成の見直しや障害対応の場として活用しています。 サービス運用に十分なスペックでインフラが構成されているか 最適なコストでサービスが運用されているか インフラ・外部サービスで重大な問題が発生していないか 本日はモニタリングの実施で即時対応できたトラブルの一例として、Application Load Balancer (ALB) への謎の大量アクセス攻撃を紹介します。 コストモニタリング 弊社のサービスではインフラに AWS を使用しており、モニタリングでは AWS Billing
23年8月、起業家の前澤友作さんが日本法人のFacebook Japanに対して説明を求める内容証明を送付。その後、前澤さんをはじめとした著名人が続々と声を上げたが、Facebook側の対応は進まず、詐欺被害は拡大した。24年4月15日には、Facebook・Instagramの広告から投資詐欺被害にあった男女4人が、Facebook Japanに損害賠償を求める訴訟を提起している。 さらに前澤さんは24年4月10日、米Metaを提訴する意向を表明。これに慌てたのかMetaは4月16日、「著名人になりすました詐欺広告に対する取り組みについて」と題した声明を出したが、「詐欺広告対策に取り組んでいるが、世界中の膨大な数の広告を審査することには課題も伴う」などと、言い訳のような内容にとどまった。 前澤さんはこの声明に怒りを表明。予告通り5月15日、MetaとFacebook Japanに「1円」
Amazon S3のコンテンツを配信したい場合、S3の静的ウェブサイトホスティングを使用したり、S3の前段にCloudFront(CDN)を配置して配信することが多いかと思います。今回は、3つ目の選択肢として、S3をALBから配信する構成について紹介します。 S3バケットをプライベートにしたまま、ALBレイヤーでHTPS通信化や認証やセキュリティグループのアクセス制限を行うことができます。アプリケーションで利用するALBにS3配信を集約させることも可能です。また、外部・内部どちらのALBでも採用できます。 オンプレミスからプライベート通信によるS3アクセス 認証付きURL/CookieでS3コンテンツを配信する代替案として、ALB認証でS3配信 などで有用です。 構成ポイント 本構成の肝はALBのターゲットにS3のインターフェース型VPCエンドポイントのIPを指定することです。昔からあるゲ
Microsoft Edge (及び Chromium 系 Browser 全般) v124 から Office 系ファイルの DL に制限がかかる件についてChromeEdgeChromium これは何? Microsoft Edge v124 に更新後、下記画像のように "XXX を安全にダウンロードすることはできません" と表示され、 Office 系のファイル等にてダウンロードに失敗する事象の理由と解決策です。 なお、先立ちますがこの動作は Chromium の仕様変更による想定の挙動です。 2024/05/01 追記 リリースノートに下記が追記されました。 元の動作に一時的に戻っていますが、v127 で再度警告表示されるようになります。 今のうちから対処 (https 化) することをお勧めします。 2024/06/04 追記 5/9 付で再警告表示への切り戻しが v127 →
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く