モニターに映った仮想の物体を触れたり,その存在を感じられたりする――。慶応義塾大学 大学院メディアデザイン研究科の舘研究室と,東京大学 大学院情報理工学系研究科の川上研究室は共同で,AR(augmented reality=拡張現実)技術の研究成果を,9月24日~27日に千葉・幕張メッセで開かれた「東京ゲームショウ 2009」の「CoFesta(コ・フェスタ)」ブース内で披露した。ペン型や指先に取り付けるデバイスを使い,触覚を仮想的に与えたり,小型プロジェクターとカメラを組み合わせた画像型ARをデモした。 公開したデモは3種類。モーターを組み込んだペン型のデバイスで,仮想の物体を触ったり動かしたりできる「Pen de Touch」(写真1)。指先にモータを組み込んだデバイスを取り付けて,重さなどを感じさせる「GravityGrabber」(写真2),加速度センサとカメラを組み込んだ小型プロ