高い見識と精緻な事実認識 中国は沖縄侵攻の機会を狙い、アメリカは防衛線内に沖縄を含めるかどうかを迷い、日本は基地反対を叫ぶ沖縄の県民意識とアメリカのアジア戦略の間を漂流している。 そんなことでどうなるのかについて、本書は凡百の沖縄論を圧倒する広い視野と高い見識と精緻な事実認識でかねて知りたかったことを述べている。著者は沖縄出身、海上自衛隊二尉、琉球銀行勤務に加えて、米国国務省の国防戦略研修を経ているので、目からウロコの連続だが、なかでも県民意識についての叙述は他県民には書けない領域に踏み込んでいる。 沖縄の人は沖縄のことを何もかもワシントンまかせ、東京まかせにして自分たちは基地負担の過重を叫んでいれば優遇措置が幾重にももらえると思っているのかどうかについて、そうなってきた歴史を通観する著者の目は鋭い。 まず、もともと冬がないから物の見方が一面的で、左翼教条主義に染まりやすいとの指摘が面白い
【上海=河崎真澄】中国広東省東莞市の中級人民法院(地裁)が16日、麻薬取引罪に問われていた日本人2人の男に対する判決公判を開き、40代の男に死刑判決、50代の男に執行猶予付きの死刑判決を言い渡したことが17日、分かった。 中国ではここ数年、「麻薬犯罪も反体制活動と同様、厳格な取り締まり」(公安当局者)が行われ、厳罰化も一段と進んでいる。昨年4月には麻薬密輸罪で1972年の日中国交正常化後初めて、中国で日本人4人に死刑が執行された。 今回の40代の男に下された判決は、それ以後で初めての日本人への死刑判決。50代の男に言い渡された執行猶予付き死刑判決は日本人で4人目という。2年間の執行猶予期間中に罪を犯さなければ、無期懲役に減刑される見通しだ。 関係筋によると、麻薬密輸を目的に中国に来た40代の男は、中国を拠点に活動していた50代の男に覚醒剤の調達を依頼。東莞市内で2度にわたり覚醒剤約8キロを
産経新聞の記事で名誉を傷つけられたとして、民主党の辻元清美衆院議員は19日、産経新聞社などを相手取り、3300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴えを東京地裁に起こした。 訴状によると、産経新聞は昨年3月16日付と21日付の朝刊で、辻元議員が阪神大震災の際に「被災地で反政府ビラをまいた」と指摘する記事などを掲載。辻元議員側は「内容虚偽の違法な報道で社会的評価を低下させた」と主張している。 産経新聞社広報部の話「訴状の内容を詳細に検討した上で、対応します」
印刷 関連トピックスiPhone 産経新聞を多機能携帯電話iPhone(アイフォーン)で読めるソフト(アプリ)が、特定の利用者がどのページを読んだかといった情報を、利用者に無断でアプリ開発者側に送信する仕組みだったことがわかった。産経新聞社は12日、開発途中に試験的に組み込んだ機能で今も動いているとは知らなかったとして、仕組みをやめると明らかにした。 このアプリは産経新聞の記事を、通常の紙の新聞と同じレイアウトで読める。 同社によると、アプリが送信していたのは、アイフォーンに割り振られた固有の識別番号のほか、利用者が閲覧したページ番号、閲覧日時、各ページに滞在した時間。新聞を無料で丸ごと読めることから人気で、今回の機能が採用された昨年11月以降、今月3日までに計190万件のダウンロードがあったという。
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政府は民主党が平成21年衆院選の政権公約(マニフェスト)に掲げた最重要政策の一つである八(や)ツ(ん)場(ば)ダム(群馬県)建設中止の撤回を、22日までに決定する見通しだ。建設中止は「コンクリートから人へ」と訴えた政権交代の柱だったが、公約違反はこれだけではない。行財政のムダ削減は進まず、子ども手当や高速道路無料化などの目玉政策はことごとく原形をとどめていない。政権交代から2年3カ月が経過したが、野田佳彦首相は公約になかった消費税増税に軸足を置いており、政権の正当性さえ疑われる事態になっている。
「東日本大震災の募金が調査捕鯨に使われている」とする苦情が、オーストラリアや英国の日本大使館に相次ぎ、大使館側は「一切、使われていない」などと対応に追われている。募金が調査捕鯨費に使われているとの印象をもたらす報道があったためで、大使館はこれらの報道をした豪州のメディアなどに抗議した。 南極海調査捕鯨妨害のため16日、同国から抗議船を出港させた米反捕鯨団体、シー・シェパード(SS)はこうした状況に便乗して、「募金を返してもらおう」と呼びかける新たなキャンペーンを始めた。 政府は第3次補正予算で、捕鯨基地の宮城県石巻市が被害を受けたことを理由に「石巻の復興につなげたい」として調査事業費などに約23億円を計上した。 この予算計上を批判的に捉えた英豪の主要メディアが今月、「earthquake cash」(地震資金)「Tsunami relief fund」(津波救済資金)から支出されているなど
大阪教育大附属池田小学校の児童殺傷事件からまもなく1年になろうとしていた。平成14年6月某日の夜。私は必死になって、金づちを振りあげる元死刑囚、宅間守の父親の太い腕を押さえていた。 「この野郎、邪魔するな!」 「やめてください!」 宅間の父親は、大阪府警捜査2課担当だった私と一緒に兵庫県伊丹市内の宅間の実家を訪れた捜査4課担当の鈴木哲也(現豊岡支局長)の胸ぐらをつかみ、自宅に連れ込もうとしていた。それを阻もうと玄関先でもみ合いになり、父親がそばにあった金づちを私に向かって振り上げたのだ。 鈴木が割って入り、なんとか手を下ろさせたが、逃げ出すことは完全に不可能だった。鈴木は顔を引きつらせながらも小さくうなずいて「大丈夫」というサインを送り、父親に連れられ自宅の中に消えていった。 こうなったのには理由がある。2人は事件後、宅間の人物像や生い立ちを追いかける「宅間班」で一緒に取材をしていたが、鈴
違法キャバクラでの飲食代、高級ブランドの贈答品…。30日に公表された昨年の政治資金収支報告書からは、国会議員のセンセイたちの奔放な“政治活動”の姿が浮かび上がった。半分以上が夜の店 岩本司農林水産副大臣の「岩本つかさ後援会」は、64件あった「交際費」のうち35件と半数以上が、高級クラブやキャバクラ、ディスコなど“ナイトスポット”での支出。「組織拡大費」名目でもキャバクラの支出が1件あり、支出総額は約85万円に及ぶ。 岩本事務所によると、いずれも岩本氏本人が同席。後援会幹部と懇談を行ったといい、「不正でない」と回答した。だが利用した店舗には、風営法違反容疑で摘発された「違法キャバクラ」が2件もあるなど、風紀上の問題はありそうだ。 例えば、岩本氏が出席し、飲食代1万8千円を計上した東京・西麻布の会員制キャバクラ店は今年6月、警視庁が無許可営業の疑いで摘発。当時の報道によると、ホステスの胸の谷間
「授業を見に行った人たちが感激しちゃったんです」 黒岩祐治知事は15日のブレーン会議で、職員や県議による朝鮮学校視察を報告した。 県の補助金をめぐり、かねて求めていた拉致問題に関する授業を視察で確認できたとして、先週末に今年度の交付を認めたばかり。会議では、保護者が「(拉致問題の影響で)チマチョゴリを着ることができない」と訴えた話を披露。「まさにイジメ。(拉致や戦争を)日本の学校で教育しているのか。現代史を教えないと対抗できない」と、歴史教育の重要性も説いた。 だが、朝鮮学校は北朝鮮影響下の思想教育が指摘されており、事前に日時を決めた授業には一時的な対応との疑念も出ている。ブレーンからも「言い方を注意した方がいい。うまく欺されたというネット上の噂もあり、若い人は喧(けん)々(けん)囂(ごう)々(ごう)」との意見が聞かれた。
4月の統一選ではフリージャーナリストとして政党の公認・推薦を受けずに出馬し、現職を破って初当選を果たした。 選挙では、難航するごみ処理施設建設の早期解決を主要公約に盛り込み、「子育て環境のよさなどをアピールし、小金井のブランド力を高めるべき」と主張。無党派層に支持を広げた。 当選後は実務に精通した副市長などがいなかったことが響き、目立った成果を残すことができなかった。
多数の死傷者を出したトルコ東部の地震被災地では避難生活を送る人々がお互いに助け合い、落ち着いた行動を呼び掛け合っている。「日本人を見習いたい」。東日本大震災で注目された日本人の忍耐強さ、秩序を守る姿勢が教訓となっている。 多くの建物が倒壊、損壊するなど大きな被害が出たエルジシュ。千人を超す被災者がテント生活を送る競技場では、食料配給を求める人々が整然と列をつくっていた。割り込む人はおらず、妊婦に先を譲る姿も。 物資が不足しているとされる被災地のワンでも商店で略奪などは発生していない。 「昨晩、みんなで震災後の日本人の姿勢を見習わなければいけないと話していたんだ」。25日午後、エルジシュの競技場で、一家7人でテント生活を強いられている被災者の一人、イザット・アカーンさん(46)が打ち明けた。(共同)
野田佳彦政権が発足して2カ月近く、TPP(環太平洋経済連携協定)参加問題や、復興増税は注目されているが、安全運転を気にし過ぎてか、野田首相や政権幹部の本音や素顔がどうも見えない。政権を監視する自民党の稲田朋美衆院議員(52)と、三原じゅん子参院議員(47)に辛口対談をしてもらった。 --野田政権をどう見ますか? 稲田氏 保守政権という見方もありますが、とんでもないですね。 三原氏 私も保守ではないと思います。「どこの国の政府なの?」と思うことばかり。 稲田氏 私が国会で菅直人前首相の北朝鮮絡みのスキャンダルを追及すると、野田首相は「説明済みだ」と封印しようとしました。日本人拉致事件への対応もおかしい。首相は先日、被害者家族会の方々に「私が行って解決するなら行きます」と言いましたが、あれは「いつでも行く」ではなく、私には「行かない」という捨てゼリフに聞こえました。 三原氏 これまで
韓国の人権団体代表を殺害しようとしたとして、ソウル中央地検が今月、脱北者の男(54)を国家保安法違反の罪で起訴した。男は北の工作員から携帯型のペンに銃や毒針を仕掛けた“秘密道具”を渡されていたことが判明、韓国社会に衝撃が走った。過去の潜入工作員の持ち物チェックしてみると、奇妙なモノが続々と見つかっている。 「かつては在日韓国人を装って偽造パスポートで入国させたり、小型潜水艇で深夜にこっそり上陸させる方法で工作員を派遣していたが、現在は脱北者を装い入国させるのが一般的になっている。今回、おそらく北の国内に家族や親戚がいる脱北者の男を揺さぶり、工作活動をさせていたのだろう。新たな手口が発覚した」と日本の公安関係者。 事実、2008年には北朝鮮版バイアグラを手に韓国軍幹部とねんごろとなって情報を北に流していた女スパイ=当時(34)=も脱北者を装っていた。 もちろん、最近は少なくなったが直接
「母はバカだから死んだのか」-。平野達男震災復興担当相の「(津波から逃げなかったバカなやつがいます」という発言。前任の松本龍氏が「知恵を出さないやつは助けない」と発言して辞任してからわずか3カ月、被災地の思いを踏みにじる発言に、地元や識者からは、怒りを通り越して驚きあきれた声が上がった。 「おふくろは足腰が悪くて逃げたくても逃げられなかった。バカだから死んだの? 大臣、議員として以前に人としてありえない。辞職どころではすまされない」 宮城県南三陸町の無職、三浦達也さん(43)は声を荒らげた。 津波当日、母親は自宅2階にいた。「足腰が悪いから、外に逃げるより2階にいた方が安全だと思った」。しかし、母親は津波で家ごと流されて亡くなった。「なんで連れて逃げなかったの」。母親の友人に責められたこともあった。「今も悩んでつらい。あの時を知らないやつに何も言われたくない。みんな必死だった」と三浦さんは
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