きむら・かずき/1973年6月23日生まれ、取材当時48歳。「千駄ケ谷の受け師」と呼ばれる受けの達人。2019年、史上最年長の46歳で初タイトル王位を獲得。現在NHK「将棋フォーカス」で講師担当中(2021年8月撮影/加藤夏子) この記事の写真をすべて見る 6月に史上最年少で名人位を獲得した将棋の藤井聡太七冠は、先日も棋聖戦を4連覇し、前人未到の八冠にまた一歩近づきました。AERAに連載した棋士たちへのインタビューをまとめた『棋承転結 24の物語 棋士たちはいま』(松本博文著、朝日新聞出版)では、渡辺明九段をはじめ多くの棋士が、藤井七冠との対局の印象を語っていて、小学生だった頃やルーキー時代からタイトルを獲得していった現在まで、藤井七冠の軌跡が感じられます。2021年9月27日号に掲載された木村一基九段のインタビューでは、史上最年長タイトル獲得者である木村九段が史上最年少タイトル獲得者の藤