大阪府警の警察官ら3人が事件の証拠品をねつ造した罪に問われた事件の裁判で、大阪地方裁判所は「証拠のねつ造が社会問題となるなか、厳しく非難されるべきだ」と指摘し、罰金刑の求刑に対し、元警部補を執行猶予のついた懲役刑とするなど、いずれも求刑を上回る判決を言い渡しました。 大阪の八尾警察署の警部補だった久保優二被告(54)と巡査部長の三好貴幸被告(37)や田口洋平被告(33)は、去年10月、事件の証拠の木刀を紛失したと思い込み、これを隠すため、別の木刀を証拠品にねつ造したとして証拠隠滅の罪に問われました。 3人は当初、略式起訴されましたが、簡易裁判所は公開の法廷で裁判を開くべきと判断して審理を大阪地方裁判所に移し、検察は3人に罰金20万円から10万円を求刑していました。 11日の判決で、大阪地裁の島田一裁判長は「久保元警部補は、電車の中で酒に酔ってトラブルになったことから、警察内部の調査で、証拠