文部科学省は11日、「教員免許更新制」で義務づけられている大学などでの講習受講を済ませておらず、このまま来年3月末を迎えれば免許が失効する教員が9月時点で推計約2千人いると発表した。文科省は教員に早期の受講を呼びかけるよう求める文書を全国の教育委員会に送った。 今年度末で免許有効期限を迎える全国の幼稚園〜高校の教員は約8万5千人。このうち、受講が終わっておらず受講予約もしていない教員の割合は、抽出調査では2.4%だったため、人数を約2千人と見積もった。 文科省は来年の通常国会での教員免許更新制廃止を検討したが、参院選後の「ねじれ国会」で法改正が困難となり、今年度中の廃止は断念している。(青池学)