JR京都駅(京都市下京区)北側の烏丸口で客待ちのタクシーがあふれ、周辺道路の渋滞を招いているとして、業界団体とJR西日本は1日朝、タクシーの乗り入れを制限する社会実験を始めた。 客を降ろす車だけを進入させ、空車の乗り入れを禁じるという選別方式だが、スタートしたとたん、タクシーが足りなくなり、客から不満が噴出。午前中に実験を休止する場面もあった。秋の観光シーズンに合わせて古都の玄関口のイメージ一新を狙った試みは、いきなりつまずいた格好だ。今後、実験を続けるかどうかは、関係者で協議して決めるという。 烏丸口のタクシー乗り場は約100台分のスペースがあるが、1990年代後半から客待ちの車があふれる問題が起きた。99年にはナンバーの末尾の偶数と奇数で乗り入れる日を分ける規制を導入。今年4月には3ルートあった乗り場への進入路を、塩小路通からの左折のみに限定した。 だが、京都府内の1万台のうち6割がこ