「コーヒーに缶ビール、お弁当にお土産品はいかがですか? 」 かつて、特急列車の車内では、こうした呼び声とともに車内販売のワゴンが回ってくるのが当たり前であった。そして、長旅の「オアシス」として、親しまれてきたものだ。ついつい呼び止めて、コーヒーの一杯も買ってしまう。 【詳細な表】車内販売をやめた主な特急の路線 ■ こだまは車内販売「廃止」、ワゴン販売は風前の灯? ところが最近、こうした"伝統的"な車内販売が急速に姿を消しつつある。別表では、車内販売を廃止した主な特急をまとめてみた。東海道・山陽新幹線の「こだま」や北陸本線の「サンダーバード」といった列車であっても、今はワゴンが回ってこないのだ。 「スーパーはくと」や「しおかぜ」のように、車内販売の廃止と復活を繰り返している列車もある。売り上げの減少と「車内販売がないと不便、寂しい」という声の板挟みになっている状況がうかがえる。 車内