ロンドン(CNNMoney) スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は19日までに、世界各国の昨年の軍事費を発表し、サウジアラビアは2013年比で17%増となり、支出額の上位国の中では最高の伸び率を記録したと報告した。 紛争が目立つ中東情勢を反映したものとみられている。サウジは現在、イエメンのイスラム教シーア派の武装組織を掃討する中東諸国らの有志連合軍を主導している。 SIPRIによると、原油輸出大国であるサウジの昨年の軍事費は約808億米ドルで世界4位。国内総生産(GDP)の10%以上を占めた。 昨年の世界全体の軍事費に大きな変化はなかったが、中東や多くのアフリカ諸国での大幅の増加が顕著だった。首位は米国の6100億ドルが突出しており、中国の2160億ドルの約3倍の水準となっている。中国の伸び率は前年比で9.7%増。 3位はロシアの845億ドルで、8.1%増となった。同