2023年、今年は1万本以上の学術研究論文が撤回され、科学出版界にとって最悪の年になったそうだ。 『Nature』(2023年12月12日付)による最近の調査によると、2023年に撤回された論文の数は過去最高を記録したという。 とりわけ多かったのが、サウジアラビア、パキスタン、ロシア、中国といった国から発表されたものだ。 これは正当ではない論文の投稿が増えているということで憂慮すべき事態だ。 だが一方で、撤回された論文が多いという事は、科学出版界がこの問題をきちんと認識し、その防止のために尽力していると考えることもできる。