「あかん、やめたくない」 9月に最終回を迎えた『やべっちF.C.』のラスト、矢部浩之さんが思わず漏らした言葉に感情を揺さぶられた人は多かったのではないだろうか。2002年の番組開始以来、18年半、どんなに悔しいことも悲しいことも感情をかみ殺して冷静に伝える仕事を全うし続けてきた矢部さんだが、最後の最後に万感の思いが込み上げてきたようだった。どんな心境であの言葉を発したのだろうか。 動画配信サービスDAZNでの新番組『やべっちスタジアム』のスタートを前に、その思いを聞いた。(全2回の1回目/#2へ) ――「あかん、やめたくない」というのは、矢部さんの心の叫びのように聞こえました。 矢部 「本音が出ましたね(苦笑)。あれ、自分らしくないんですよ。性格的に本心や自分の感情を素直に表すことがあまりないですし、本業(MC)も進行しながら誰かにふるポジションなので自分のことをいうことってほとんどないん