photo:Towfiqu barbhuiya(unsplash 出版社が新人を発掘する場として重要視し、各社が主催しているのが新人賞である。こうした新人賞は、あくまでも性善説に則って行われている。つまり、盗作やパクリなどの不正行為がないことが原則だ。しかし、残念なことにいつの時代も不正行為はなくならず、後になってから賞が取り消される例が後を絶たない。 今年も、PHP研究所・児童書出版部が9月30日に発表した「第13回 54字の文学賞」の受賞作「高校生大賞」が盗作だったとわかり、同社は受賞を取り消すと発表した。オリジナル作家の指摘によって発覚し、同社は「作家様の迅速なご指摘と寛容なご対応に感謝するとともに、今後も文学賞への盗作投稿には厳正に対処してまいります」と発表した。 過去には、漫画賞でも盗作騒動や、設定が別の作品と似ているなど理由で賞を取り消された例がいくつもある。2022年には外務