米司法省(DOJ)や英国家犯罪対策庁(NCA)などは2014年6月2日(現地時間)、コンピュータを乗っ取るウイルス(マルウエア)「ゲームオーバー・ゼウス(Gameover Zeus:GOZ)」が構築していた大規模なネットワーク(ボットネット)を使用不能にしたことを明らかにした(画面)。日本の警察庁を含む、10カ国以上の関係機関が協力したという。 ゲームオーバー・ゼウスとは、コンピュータに感染して遠隔から操作できるようにするボット型のウイルス。ボットに感染したコンピュータは、ボットネットと呼ばれるネットワークを構築。攻撃者からの命令に従って、協調して動作する。例えば、特定のサーバーに対して一斉にデータを送信して「DDoS攻撃」を行ったり、大量の迷惑メール(スパム)やフィッシング詐欺メールを送信したりする。 それぞれのコンピュータに保存されている情報を盗み出す機能も備える。ネットバンキングへの