シネコン大手のTOHOシネマズ(本社・東京)は23日、東京・日比谷地区に11スクリーン、約2300席のシネコンを建設すると発表した。同社は2018年の開業に合わせ、近隣のTOHOシネマズ日劇とシャンテを閉館するとしており、戦前から有楽町のランドマークとして知られてきた「日劇」の名前が消えることになりそうだ。 三井不動産が進める再開発計画「(仮称)新日比谷プロジェクト」の一環。「(仮称)TOHOシネマズ日比谷」の名称で、隣接するスカラ座とみゆき座も改装して一体化し、都内最大級のシネコンになる。 「日劇」は日本劇場の略称。1933年に開場し、映画の話題作を上映する一方で、ロカビリー全盛期のウエスタン・カーニバルなどが人気を集めた。81年にいったん閉館。84年、有楽町マリオン内に復活した。現在はTOHOシネマズ日劇として営業している。