ヘビが怖いのは、うろこのせいなんです―。人間やサルなどの霊長類は、ヘビのうろこに脅威を感じ、いち早く察知しているという研究結果を、名古屋大大学院の川合伸幸教授(認知科学)が発表した。霊長類が進化の過程で、視覚システムを発達させてきたと考えられるという。 霊長類の祖先が木の上で生活するようになったのは約6500万年前で、ヘビは当時、霊長類を捕食できた主だった動物だったといわれる。川合教授によると、ヘビを見たことのないサルや人間の幼児は、ヘビの写真を他の動物の写真よりも早く見つけることが、これまでの実験などで分かっていた。しかし、ヘビのどのような特徴に反応するのかは解明されておらず、うろこのほか...