中小企業の買収をめぐり、一部の買い手企業が、買収先の企業の現金などを引き出したうえ、事業を放置するなどの問題が相次いでいます。仲介業者で作る業界団体は、悪質な買い手企業の情報を業界で共有する対策に乗り出すことを決め、被害を減らせるかが課題となります。 中小企業が買収や合併によって事業を承継する事例が広がっていますが、こうした買収の際、一部の悪質な買い手企業が、買収先の企業の現金などの資産を引き出したうえ、事業を放置するなどの問題が相次いでいます。 これを受けて、コンサルタント会社や会計事務所など買収や合併の仲介事業者で作る業界団体「M&A仲介協会」は、10月から新たな対策に乗り出すことを決めました。 協会が悪質だと判断した買い手企業をリストにし、100社余りの会員が検索できるようにして、仲介をしないように呼びかけるということです。 業界団体は「中小企業の買収は後継者不足の解決策としてもニー