ロボットと美術が関わる歴史を紹介し、その文化史的意義を問う『ロボットと美術−機械×身体のビジュアルイメージ』が、青森県立美術館で8月29日まで開催されている。 ロボットをモチーフにした漫画やアニメは娯楽作品としてだけでなく、ヒューマニズムや、反体制的なテーマも扱った重厚な物語など、メッセージ性のある物語にまで発展しており、そうしたロボットのイメージは現代の様々な分野の研究者やクリエイターに大きな影響を与えている。 また、現在の日本では産業や医療など社会のあらゆる場面でロボットが重要な役割を果たし、特に人の形をした「ヒューマノイド」は、美術を始めとする諸芸術において身体の表現と結びつき、独自の展開を遂げてきた。 同展では、20世紀に生み出された「ロボット」をメインモチーフに、科学技術と芸術、そして人間の身体観の相互的な結びつきを明らかにしようと試みる。展示内容は、戦前から戦後I、戦後IIの3