2015/11/1 TSUTAYAを運営するCCC(カルチャー・コンビニエンス・クラブ)が指定管理者となり、洗練された雰囲気が話題を集めた佐賀県の武雄市図書館。今年8月には不適切な選書の問題が発覚し、9月には建設計画が進んでいた愛知県小牧市で、住民投票の結果、反対多数になるなど、波紋が広がっている。一連の騒動を、当事者である樋渡啓祐・前武雄市長はどう捉えているのか。武雄市内で単独インタビューを敢行した。 不適切な選書が発覚、そして住民による提訴へ JR武雄温泉駅から市街地を歩くこと15分、渦中の「TSUTAYA図書館」は存在する。 佐賀県武雄市の中心部にある、武雄市図書館。代官山蔦屋書店を模した開放的な空間、併設するスターバックスのテーブル席付近にはBGMが流れ、コーヒーを片手に本や雑誌を読むことができる。 公共施設とは思えない、明るくて洗練された雰囲気の同館は、人口5万人の自治体としては