歴史的採択 ユネスコ総会の決定が中東和平の足を引っ張る?(10月26日) Benoit Tessier-Reuters 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は10月31日に行われた採択で、パレスチナを正式な加盟国として迎え入れることを決定した。だが、盟友イスラエルの敵を国家扱いする姿勢に、アメリカは猛反発。ユネスコへの拠出金の支払いを凍結すると発表した。 アメリカはユネスコ分担金の22%を担う最大の拠出国で、拠出金は年間8000万ドルにのぼる。だがアメリカの法律では、パレスチナを国家として認める国連組織には資金を出さないと規定されており、米国務省は11月に予定していた6000万ドルの拠出を凍結すると発表した。 「ユネスコの無謀な決定は反イスラエル、反中東和平だ」と、米下院外交委員会のイリアナ・ロスレーティネン委員長(共和党)は声明で語った。「イスラエルとの交渉を無視して『パレスチナ国家』の承認