近年は生活拠点をアジアに移し、外から日本を見る機会が多いと語るGACKT。フランスで遭遇した「人種差別事件」への毅然とした態度は日本でも喝采を浴びたが、その反応に本人は戸惑いを隠さない。常に社会や人生と真摯に向き合ってきたアーティストが、今の日本へのメッセージを熱く語る! GACKTは「言葉の人」である。これまでの著作やインタビューでも、言葉を尽くして己の考えを伝えようとする姿勢は一貫していた。一方、先日刊行された『GACKTの格゛言集』には短く鋭いメッセージが並び、新たな境地を感じさせる。今、彼が日本のファン――ひいてはすべての日本人に伝えたい思いとは。 ――『格゛言集』は、どのようなコンセプトで編まれたのでしょうか? GACKT:今の子たちには、長い文章でくどくど説明するよりポイントで提示したほうが伝わるんだよ。だから、こんなふうにビジュアルを使いながらアプローチしていけば、彼らは彼ら