中華人民共和国は 中国共産党一党独裁 の社会主義国家である。 改革開放 と言って、自由主義経済の皮を被っているが、一皮剥けば 共産党の一党支配の社会主義国家 であることは歴然としている。そのことがよく理解できるのが 宗教弾圧 だ。 日本に留学している中国人(この場合は大陸限定)が人文系の学会発表で仏教関係のテーマを扱うと、かなりの確率で失敗する。日常生活で仏教に触れる機会がなかったからだ。 中国共産党が宗教弾圧を行うときは苛烈なやり方をする。 1989年に、ちょっとでも仏教の勉強をしたことがあれば、知らぬ者がいない 洛陽郊外の白馬寺(インドから仏教が伝わって初めて中国に建立された寺院) に行ったとき、僧坊には高齢の僧侶とうんと若い僧侶しかいなかった。間の世代は文革でやられ尽くしたようだった。僧坊に戻ってきた高齢の僧侶は目を合わせることもせず、おどおどしていて、PTSDのようだった。心の傷は