WWDCで鮮明になった「Apple=安心ブランド」という戦略:「安心」を土台にデジタル技術の未来を再構築(1/5 ページ) AppleがWWDC 2019で行った膨大な量の発表。その中でも、昨今の同社の姿勢が際立ったのが「Sign in with Apple」だ。確かに渋い機能ではあるが、シンプルな外観の裏側にかなり多彩な役割や、戦略を込めたデザインが同社らしくて面白い。今後、迷惑メール増加の抑止力となることも期待できる。 本稿ではこの機能に代表されるWWDCで発表されたアップルの「安心」機能を紹介しつつ、今、シリコンバレーの外で勢いを増す、テクノロジーを安心できる社会づくりに役立てる「Technology for Good」の潮流についても紹介する。 「Sign in with Apple」という抑止力 Sign in with Appleは日本語に訳すと「Appleを使ってログイン」だ