民放の根幹を揺るがす、ある“深刻な”事態(2)〜ネットに軸足を移し始めた巨大広告主たち 「トヨタは北米でいちばん売れた車種のテレビCMを、一切打たなかったらしい」という話を前回書いた。 これについて、事の真偽をトヨタ自動車東京本社広報部に確認すると、「サイオンという若者むけのストア・ブランドのことでしょう。車種はbB、イスト、北米でのみ販売しているものの三つで、これについてはネット上で情報発信し、口コミで広げていくという宣伝戦略をとっている。たいへん好調な売れ行きです。もっとも、テレビではないネットの情報発信が功を奏したのか、クルマそのものがいいから売れているのかは、よくわからない」とのこと。だから「いちばん売れた車種のCM」うんぬんは誤解だが、北米でネットだけに頼るクルマの売れ行きが、たいへんよいことは確かである。 商業放送を支える土台が揺らぎだした トヨタは国内でも、ハイブリッ