2021年04月30日 18:12 藤津亮太さんの「アニメと戦争」。究極の快楽のストパンやガルパン、社会と因果性のガンダムやボトムズ、戦争アニメの軸の違い 藤津亮太さんの「アニメと戦争」(日本評論社)読了。表題を多面的に分析する本でとても面白かったです。要約は困難で基本的に読んで頂くのが一番ですが、個人的には、萌えミリ(ガルパン等)の分析「良心の痛まない戦争ごっこを可能にする箱庭」の極北(戦争から負の側面を全て漉し取った作)との分析が面白かったです。 アニメと戦争 萌えミリの代表作であるガルパンを作った水島努監督と、ガンダムの富野由悠季監督、ボトムズの郄橋良輔監督の世代の差が、戦争を描くときの差に繋がっていると感じられるのが凄く面白い分析でした。少し引用してご紹介。 藤津亮太「高橋の述懐からまずわかるのは、太平洋戦争は直接的な体験ではないものの、親世代を通じて自己確立に大きな影響を与えてい