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どう反応したらいいのか、誰も分からない様子だった。かつて30年間、軍政に反対する勢力を率いてきたアウンサンスーチー氏は拘束されていた。 「あの朝、インターネットと電話はつながらなかった」と、ヤンゴンの工業地帯ラインタヤで活動してきた、著名な組合指導者モサンダーミント氏は振り返る。 「初めはニュースを信じなかった。でもラジオを買いに外に出てから、クーデターが本当だと分かった。私たちは絶望的な気持ちになった。暗黒の日だった。ミャンマーは成長し始めたばかりだった。暴君に反撃する方法を考え出すことが、何より重要になった」
中国海軍の艦艇を中国海警局の船に転用するため、10隻余りの大規模な改修が進められているとみられることが関係者への取材で分かりました。 中国海警局の船が沖縄県の尖閣諸島周辺で領海侵入や日本漁船への接近を繰り返す中、専門家は「武装化が一層強化され、少しずつレベルを上げている」と指摘していて、海上保安庁が動向を注視しています。 尖閣諸島周辺では、中国海警局の船による領海侵入が去年は34件確認され、日本の漁船に近づこうとする動きも増えています。 こうした中、現在、中国国内の複数の造船所で海軍のフリゲート艦、合わせて12隻を、中国海警局の船に転用するための改修が進められているという情報が、海外の情報機関から海上保安庁に寄せられたことが関係者への取材で分かりました。 12隻の改修は短期間で終了して就役する可能性があるほか、将来的には20隻余りが転用される計画とみられるということです。 転用はこれまでも
21世紀初頭、国際社会を一国でリードしてきたアメリカは、2022年、もはや一国では中国を封じ込める力を持たなくなっている。そうした中、「価値の同盟」を掲げ、イギリス、オーストラリアに共同行動を呼びかけ、昨年12月には「民主主義サミット」を開催した。が、どうもうまくいっていない。 イギリスはEU(欧州連合)から離脱し、「グローバル・ブリテン(大英帝国再編)」を目指して、米英の軍事的連携を強めている。オーストラリアも、アジア、オセアニアでアジア人の経済力が拡大する中、米英との同盟強化により存在の再構築を図っている。 このような現状で、アメリカ、中国、ロシア、北朝鮮などに囲まれた日本は、どのように行動すればよいのだろうか? アメリカとの同盟関係を既定路線と決め込むことなく、今後の日本のアジア政策を考えてみたい。 アメリカ中心の「価値の同盟」 最大の特徴は、アメリカ・バイデン政権の「価値の同盟」戦
中国共産党政権が崩壊するとすれば、その最大のきっかけは「戦争」だ。だから台湾政府が独立を宣言しない限り、習近平は絶対に台湾を武力攻撃はしない。軍事演習は独立派への威嚇と国内ナショナリストへのガス抜きだ。 ◆戦争を避けるために台湾経済界を取り込む 昨年12月3日のコラム<習近平、「台湾統一」は2035年まで待つ>に書いたように、習近平は台湾の「武力統一」はしないつもりで、2035年まで待って台湾経済界を絡め取って「平和統一」に持って行くつもりだ。 2030年頃には、中国のGDPがアメリカを凌駕していて、2035年頃には少なくとも東アジア地域における米軍の軍事力は中国に勝てなくなっているだろう。だから2035年まで待つ。これが習近平の長期戦略だ。 それまでに台湾経済を絡め取っていく戦略は、独立傾向が強い民進党の蔡英文政権が誕生してから積極的に動くようになった。 以下に示すのは、中国中央行政省庁
危機下での米露オンライン首脳会談 日本時間で12月8日の未明、米露首脳会談がオンラインで行われた。ウクライナ国境付近にロシア軍が大挙集結し、緊張が高まる中でのことである。国際的な注目を集めたのは当然であっただろう。 肝心の会談内容であるが、両国の大統領府発表を比較してみると、全体的には双方「言いたいことを言った」という感がある。バイデン米大統領からは、ロシアがウクライナに対する軍事的圧力をエスカレーションさせた場合、「経済その他の強力な措置で応じる」との方針が示される一方、プーチン露大統領は「国境で軍事力を増強しているのはNATOの方だ」と応じたとされ、話はどうにも噛み合っていない。 バイデン大統領とのオンライン首脳会談に臨むプーチン大統領(ロシア大統領府公式サイトより) 他方、両国大統領府は、今後の対話継続のために担当者を指名したことを一致して明らかにしており、全くの物別れに終わったわけ
バイデン政権はアフガニスタンで何を誤ったのか。中山俊宏・慶應義塾大学教授は「撤退の是非そのものではなくて、あくまでそのタイミングと手法」とし、こう言う。「米軍がいれば戦い続けたであろう国軍の正当性を、撤退の決定によって奪い、自ら作り上げた軍隊を自らの手で融解させてしまったことだ」。そして、決定の背後に浮かび上がるバイデン政権「アメリカ・ファースト」の本質。 アフガニスタンの首都カブールがタリバンの手に落ちた。どうにか安定した国家を建設しようとした国際社会による20年におよぶ取り組みが水泡に帰したと言っても大袈裟ではないだろう。いま、ある種の徒労感が国際社会を覆っている。アメリカがアフガニスタンに介入したのは、9.11テロ直後の2001年。アフガニスタンは「最も長い戦争(longest war)」と呼ばれるまでになっていた。 この急展開のトリガーは米軍の撤退だった。アメリカは秩序だった撤退を
レバノン軍が、軍用ヘリを用いた遊覧飛行ツアーを開始した。ツアーには、同軍が持つ訓練用のヘリのロビンソンR44を使用し、15分の飛行の料金は150ドルとの由である。ただ、このツアーがレバノン軍の有能さや親しみやすさを内外の人民に示すためのものでないことは言うまでもない。レバノン軍は、かねてからのレバノンの経済危機により職務の遂行どころか軍の要員や装備の維持に必要な資源にすら事欠くようになっており、遊覧飛行ツアーもレバノン軍が持つヘリの維持費を捻出するための事業なのである。 2019年秋ごろから顕在化したレバノンの経済危機だが、長年1ドル=1500レバノン・ポンド(LP)だったレバノン通貨の価値は、現在では1ドル=1万9000LPにまで下落した。この水準は、過日紹介した「LPの硬貨の金属としての価値の方が、額面としての価値よりも高くなる」との都市伝説じみた噂が現実のものとなる状況に一層近づいた
ポーランド、ラトビアも購入したトルコの攻撃ドローンアルバニア軍がトルコの軍事企業のバイカル社の攻撃ドローン「バイラクタル TB2」の購入に強い関心を示しているとトルコの地元メディアSABAHが報じていた。アルバニア軍は900万ユーロ(約12億円)でドローンを購入する予定。 NATO加盟国ではポーランド、ラトビアもトルコのバイカル社の攻撃ドローン「バイラクタル TB2」を購入している。 ▼バイカル社の攻撃ドローンの「バイラクタル TB2」 軍事ドローンで注目度が高いトルコトルコは世界的にも軍事ドローンの開発技術が進んでいる。アゼルバイジャンやウクライナ、カタールにも提供している。2020年に勃発したアゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフをめぐる軍事衝突でもトルコの攻撃ドローンが紛争に活用されてアゼルバイジャンが優位に立つことに貢献した。またロシアと対峙しているウクライナにも軍事
イスラム原理主義組織ハマスは5月11日、パレスチナ自治区ガザ地区からイスラエルの都市テルアビブへ向けて130発のロケット攻撃を行った。 ハマスは、「11日のロケット攻撃は10日にイスラエルが行った空爆への報復として行った」という声明を出している。 イスラエルは、このロケット攻撃に対して空爆などで報復し、紛争は約2週間継続した。 このガザ地区でのイスラエル・パレスチナ紛争は安全保障の観点で学ぶべきことが多い。 本稿においては、この紛争においてイスラエルが行った戦いを分析することにより、AIの軍事利用を含む教訓について記述する。 壁の守護者作戦 イスラエル国防軍(IDF)は、この紛争における軍事作戦を「壁の守護者作戦(Operation Guardian of the Walls)」と呼んでいるが、この作戦を観察するといくつかの特徴があることに気づく。 第1の特徴は、イスラエルがこの紛争におい
特定の肌の色や特定の民族が標的にされて攻撃されることも ナイジェリアのキリスト教団体のThe Institute of Church and Societyはナイジェリア政府に対して自律型殺傷兵器の開発の禁止と武器の使用には人間の判断が必ず介することを訴えた。 AI(人工知能)技術の発展によって人間が判断しないで、AIを搭載した兵器自身が判断して標的に攻撃を行い殺傷する「キラーロボット」と呼ばれる自律型殺傷兵器が開発されようとしている。人間の判断を介さないで標的を攻撃して敵を殺傷することが非倫理的であると国際NGOや世界30の国が自律型殺傷兵器の開発と使用に反対している。ナイジェリアのキリスト教団体も、人間の判断を介さないで標的を攻撃することが非倫理的であるということでナイジェリア政府に自律型殺傷兵器の開発と使用の禁止を訴えている。 キリスト教団体のディレクターのベリー・レブ・O・コラデ・
12月15日、イスラエル国防省は防空システム「ダビデスリング(ダビデの投石器)」の試験をアメリカと共に実施して成功したことを発表しました。 これは「アイアンドーム」と同じくカウンターRAMと呼ばれる対迫撃砲弾・ロケット弾迎撃システムです。ダビデスリングはアイアンドームより広い防護範囲を担当し、主目標の迫撃砲弾・ロケット弾だけでなく、短距離弾道ミサイルや巡航ミサイル、無人機なども迎撃可能です。今回は巡航ミサイル迎撃能力を強化した新バージョンが試験されました。 ブースターを切り離す2段式とした理由 ダビデスリングは通常の迎撃ミサイルとしては中サイズの大きさですが、カウンターRAMとしては異例に大きく、広い都市部を迫撃砲弾・ロケット弾から守る役割を担っています。しかし目標が速く小さいので高機動を発揮する必要があり、同時に長い射程も要求された結果が、推進部分を2段式にすることでした。これでブースタ
プロローグ ナゴルノ・カラバフ紛争停戦合意 筆者は本誌JBPressに今年9月30日、アゼルバイジャン共和国とアルメニア共和国間の「ナゴルノ・カラバフ紛争再燃(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62306)」を、10月8日に「ナゴルノ・カラバフ紛争激化(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62429)」と題するリポートを発表しました。 現地での戦闘開始は2020年9月27日朝5時前後。 双方が双方を「相手国から最初に攻撃を受けた」と非難しており真相は藪の中ですが、筆者は状況から判断して、今回はアゼルバイジャン軍がトルコ軍事顧問団の支援を受けて、満を持して侵攻開始したものと推測しております。 筆者は従来のナゴルノ・カラバフ紛争に鑑み、長くても1~2週間で停戦合意に達するものと予測していましたが、過去3回の停戦合
アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフをめぐる軍事衝突が発生してから1週間が経ち、両国で約200人が死亡し、1994年の停戦合意以降で最大規模の衝突となっている。トルコが支援するアゼルバイジャンとロシアと軍事同盟を結んでいるアルメニアとの間で緊張状態が続いている。 アルバイジャンはイスラエル製の攻撃型ドローンを用いて攻撃を行っていることが明らかにされている。攻撃型ドローンは「kamikaze drone(神風ドローン)」、「Suicide drone(自爆型ドローン)」、「kamikaze strike(神風ストライク)」とも呼ばれており、遠隔からの操作で標的にドローンが突っ込んでいったり、砲撃を行って標的を爆破し殺傷力もある。日本ではアルメニアとアゼルバイジャンの紛争が報じられることは少ないが現地のメディアでは「神風ドローン」という用語が多く登場している。無人ドローンのため
アルメニアとアゼルバイジャンで戦闘激化カフカス地方(コーカサス地方)のアルメニアとアゼルバイジャンの間で9月27日に戦闘が発生し、少なくとも兵士16人と多数の住民が死亡、100人余りが負傷した。 戦闘が起きたのは、旧ソ連ナゴルノ・カラバフ自治州の周辺。アゼルバイジャン領だが、アルメニア人が多く住み、1991年にアルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ共和国)として独立を宣言、アルメニアがこれを実効支配している。 両国政府は、相手側の軍が先に攻撃を仕掛けたと主張、戒厳令を発令し、対決姿勢を示した。これに対して、ロシアと米国は両国に自制を促す一方、トルコはアゼルバイジャンを支持する姿勢を示した。 シリア内戦を想起させる当事者たちアルメニアとアゼルバイジャンの関係は、7月半ばからにわかに緊張を増していた。いずれも旧ソ連に属し、ロシアの影響力が強い。アルメニアは、オスマン帝国末期のアルメニア人大虐殺の
「兵役の義務」の重み 日本でも人気を集めている韓流ドラマ『愛の不時着』は、北朝鮮のエリート将校と韓国の財閥令嬢との恋愛を描いたラブコメだ。韓国の財閥令嬢セラ(ソン・イェジン)はパラグライダーの途中、突風にあおられて北朝鮮に不時着する。巡回中にセリを発見したジョンヒョク(ヒョンビン)は彼女を自分の家に匿い、一つ屋根の下に暮らし始めた二人の間には少しずつ恋が芽生えていく。 セラとジョンヒョクのワクワクするラブストーリーととも北朝鮮社会の様子が時にコミカルに、時に緊張感をもって描かれたこともこのドラマの魅力の一つだろう。北朝鮮出身の諮問団から現在の北朝鮮の状況についてアドバイスを受けたおかげで、北朝鮮社会を最もリアルに反映したドラマだと絶賛された。ただ、当然ながら、ドラマチックな面白さのために北朝鮮の実状とは異なる設定もいくつか見られる。 主人公のジョンヒョクは、北朝鮮の権力序列の最高位層である
ノビチョクとはロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(44)が、移動中の飛行機内で意識障害となり、ベルリンで治療されている件に関し、ドイツ政府は、旧ソ連の軍事用神経剤「ノビチョク」に属する毒物が使われたと発表しました。政治的な話は今回触れません。医学の面から、ノビチョクを説明してみたいと思います。 ノビチョクは、いくつかの神経剤をあらわし、ロシア語で「新人」を意味します。医学的にはコリンエステラーゼ阻害剤に分類されます。主にアセチルコリンエステラーゼを阻害するものとして、有機リン系農薬(マラチオン[商品名マラソン]、フェニトロチオン[スミチオン]など)が有名です。その他、悪名高きVXやサリンなどもコリンエステラーゼ阻害剤です。早い話が、ノビチョクはこれらの仲間で、新人、つまり新しいものです。 アセチルコリンエステラーゼ阻害剤アセチルコリンエステラーゼと言われてもピンとこないと思われ
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