サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
ノーベル賞
drhirochinn.work
「人は見た目じゃない」と筆者は以前から信じていました。その気持ちのおかげで何とか今まで生活できてきた気がします(笑)。しかし今回この安心を与える考えがぶち壊されるような研究が発表されました。 British Journal of Dermatology 若々しい顔立ちは、中年から高齢者におけるいくつかの加齢関連疾患の可能性が低いことに関連しています https://doi.org/10.1093/bjd/ljac100 公開: 2023 年 1 月 10 日 目的・メソッド 太古の昔から、人類は永遠の若さの源を求めてきました。世界の寿命が伸び続けるにつれて、若々しい外見を維持したいというこの欲求は、これまで以上に重要になっているようです。しかし、若々しい外見を維持することは、より良い心理社会的幸福とも関連しています。さらに、知覚年齢 (PA;perceived age)、つまり人が何歳に見
自殺行動と自傷行為は青年期によく見られ、自傷行為の理解と治療における最近の進歩、および自傷行為と自殺と自殺未遂のリスクとの関連性にもかかわらず、自殺死亡率の低下の進展はなく、過去60年間の自殺死亡率の実質的な低下はありません。 自殺は、西欧の青年における2番目または3番目の主要な死因であり、発展途上国における重要な死因です。 世界的には、全自殺の約3分の1が15〜29歳で発生しており、オーストラリア、英国、米国を含む多くの国で若者の自殺率が上昇しています。 自殺に関して、筆者は過去にいくつかの記事を書かせていただきました。 drhirochinn.work drhirochinn.work drhirochinn.work drhirochinn.work drhirochinn.work drhirochinn.work drhirochinn.work drhirochinn.work
ゴールデンウィークも後半に入っていますが、皆さんは如何がお過ごしでしょうか? 筆者は、月曜日は仕事だったのですがこの日の夜、疲れていたようで普段以上の9時間ほど睡眠をとってしまいました。さすがによく眠れた翌日は体調も良く一日を過ごせました。 そこで睡眠に関する研究を一つご紹介いたします。 Medical Tribune 実証された「寝る大人は痩せる」 https://medical-tribune.co.jp/rensai/2022/0426545409/ 昔から「寝る子は育つ」とよく言われ、このことはどうも医学的にも確かそうである。 一方で、大人においては「寝ない大人は太りやすい」とか「寝ない大人は糖尿病になりやすい」といったことを示す疫学的データは多数あり、以前にもそうしたデータをご紹介したことがある。 米国では2015年に7~9時間の睡眠時間が推奨されているが(Sleep 2015;
中国の武漢に端を発したCOVID-19は、現在全世界の死亡者数600万人、感染者数4.44億人となっています。そしてウクライナでは、ロシアによる侵略戦争が起きており、この2つの出来事は今世紀最大の悲劇になることでしょう。しかもこの2つは、2大独裁政権国家によりひき起こされています。 そして2つとも人々のメンタルヘルスに重大な影響を与えます。 今回は、軍事紛争が一般の人々に与える精神上の影響について筆者なりに考えてみました。 戦争のメンタルヘルスへの影響:調査結果の簡単なレビュー 世界精神医学。2006年2月; 5(1):25–30 PMCID :PMC1472271PMID:16757987 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/labs/pmc/articles/PMC1472271/#B8 この論文は、アフガニスタン、バルカン半島、カンボジア、チェチェン、イラク、
最近の西欧と日本のワクチン接種状況をお示しします。 最近の西欧の感染者数と死亡者数の推移をお示しします。 上記は、フランス、ドイツ、イギリス、オランダ、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの感染者数と死亡者数の推移です。 死亡者数は、決して増えていません。 イスラエルも、直近では、以上です。 欧州のコロナ規制、相次ぎ緩和 英は水際対策ほぼ撤廃 新型コロナ 日本経済新聞 2022年2月12日 2:39 (2022年2月12日 5:08更新) https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR10FIR0Q2A210C2000000/ フランスはワクチン接種証明の提示義務をなくす方向だ。感染者数は依然高水準だが、重症者が増えていないことから通常の生活に近づける。製薬会社も今年中の収束を視野に入れ始めた。 英政府は11日から、ワクチンを2回接種した人についてはイングラ
筆者は以前から3回目追加接種8か月後の不当性を度々書かせていただきましたが、河野氏の発言により、内情の真相がわかりました。 河野太郎氏、3回目接種「8カ月に根拠なし。完全に厚労省の間違い」 2/12(土) 6:30配信 朝日新聞デジタル https://news.yahoo.co.jp/articles/d7a48293b1234340f09afe82d8aaf7cbd3e3bacc 自民党・河野太郎前ワクチン担当相(発言録) (新型コロナウイルス対応のワクチン3回目接種の間隔を政府が当初「原則8カ月」としたことについて) 8カ月には私は根拠はないと思っている。これは完全に厚生労働省の間違いだった。それはもう素直に認めないといけない。当時1、2回目用に配ったものが1千万回、市中に残っていたので、もうそこで打ち始めることができたはずだ。 役人の判断で「8カ月だ、余計なことをするな」と言った
連日北京オリンピックの報道がテレビに映りますが、注目されるのは、選手の活躍ではなく中国人の明らかな規則違反や審判の不公平なジャッジの数々です。本当にこれが世界最高峰のスポーツイベントと言えるのでしょうか? 筆者が最近特に思うのは、誰が考えても正義と思うことがその通りにならず、一国の或いは一人の声高な主張で捻じ曲げられる現実です。つまり常識や正義がある意味存在しなくなってきているのかとおもいます。 抗日歌、アイスホッケーの試合中に流れる…「抗日に成功した」とSNSで話題 2/7(月) ws.yah19:18配信 読売新聞 https://neoo.co.jp/articles/e57a93df6df3e9a916f2c0237b8a1806206ecda8 アイスホッケー】スマイルジャパンに “アウェーの洗礼” 中国戦で観客が禁止の声援連発 2/6(日) 20:39配信 東スポ https
また一つ面白い論文が発表されました。ご紹介します。 The Lancet Journal 記事| オンラインファースト パンデミック対策とCOVID-19:感染率と致死率の探索的分析、および2020年1月1日から2021年9月30日までの177か国における対策に関連する状況要因 オープンアクセス公開日:2022年2月1日DOI:https ://doi.org/10.1016/S0140-6736(22)00172-6 https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(22)00172-6/fulltext 研究グループは177の国と地域および181の行政区画について、米国・ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)モデリング・データベースを基に、SARS-CoV-2感染率とCOVID-19死亡率を抽出し、累積
drhirochinn.work 以前screen timeに関する記事を書かせていただきました。 今回もこのスクリーンタイムと子供の関係についての論文をご紹介いたします。 Original Investigation January 31, 2022 JAMA Pediatrics 1歳の子供におけるスクリーン時間曝露と3歳の自閉症スペクトラム障害との関連 日本の環境と子どもの研究 doi:10.1001 / jamapediatrics.2021.5778 https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2788488 日本で実施された大規模な出生コホート研究から得られたデータを使用して、合計84030人の母子ダイアドが分析されました。女児ではなく男児の間で、1歳でのより長いスクリーニング時間は、3歳での自閉症
子供のマスクに関して賛否両論渦巻いています。 恐らく日本の政治家や官僚、そのお抱え研究者らは米国のCDCや米国小児科学会のコメントを踏襲してマスク推奨を発表したものと思われます。 CDC マスクへのあなたのガイド 最適なフィット感、保護、快適さを備えたマスクを着用してください。 2022年1月21日更新 https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/about-face-coverings.html 子供のマスクに関しての研究は多くはありませんが、一応標準となっている考え方はユニセフ、WHOの見解であると思います。 地域における子どものマスク使用についてのアドバイス マスクの使用に関するアドバイスの付属書 COVID-19との関連で 2020年8月21日 unicef WHO file:///C:/User
訪問診療医が患者家族に銃器で殺害されるという痛ましい事件が起こりました。 訪問診療というのを皆さんはあまりご存じないかもしれませんが、医者としては病院にいて、通院してこられる患者さんを診る方がよほど楽です。わざわざ患家に出向いて診療するというのは、診断のツールがほとんどない中で診察しますので、よほどの経験と能力がないとできません。しかも多くは、昼夜問わずになることも多く体力的にも大変な仕事です。 収入的には、移動の時間も考えるとこなせる患者数も少なく、決して割には会いません。 仕事柄、我々は常日頃残念ながら、患者さんやご家族とのトラブルは、避けることができません。 しかし暴力を受けるしかも殺害されるとなると仕事そのものが遂行できなくなります。 この論文は加害者が患者さんですが、筆者自らの勉強のためにご紹介します。 S Afr Fam Pract (2004). 2021; 63(1): 5
「わずか10秒で新型コロナの感染力が低下する」大学教授が予防効果アリと期待する"ある飲み物" 1/28(金) 15:16配信 PRESIDENT Online 新型コロナウイルスの感染予防にはどんな対策が有効なのか。大阪府立大学の山崎伸二教授は「紅茶には感染予防効果があると考えられる。日常的に『ちょこちょこ飲み』を続けることで、手軽で安価な対策になるはずだ」という。 今回調べたのは、①それぞれ異なる茶ポリフェノールの水溶液20種、②粉末緑茶溶液、③粉末紅茶溶液、④紅茶のティーバッグ抽出液――の4種類の溶液です。それぞれを新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と一定時間作用させることで、抗ウイルス活性を調べました。 抗ウイルス効果が認められたのは、②粉末緑茶溶液(通常の飲用濃度の1/5)、③粉末紅茶溶液(同1/3)、④紅茶ティーバッグ抽出液(同1/2)の3つの溶液でした。いずれも、新型
SARS-CoV-2の迅速診断検査について手順をもう一度まとめておきたい思います。 臨床実践 SARS-CoV-2の迅速診断検査 ポール・K・ドレイン、MD、MPH 2022年1月20日 NEngl J Med 2022; 386:264-272 DOI:10.1056 / NEJMcp2117115 重要な臨床ポイント SARS-CoV-2の迅速診断検査 1)食品医薬品局によって重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染を診断するために認可された迅速診断検査(RDT)は、遺伝子を検出するための核酸増幅検査またはSARSのタンパク質を検出するための抗原ベースの免疫検査のいずれかです。 2)RDTは、コロナウイルス病2019(Covid-19)の症状のある人、およびCovid-19の人と密接に接触している、または潜在的に高リスクの感染環境にある無症候性の人での使用が承
ダイエットは現代人の最大の関心事の一つです。しかしダイエットの結果、健康を害してはなんにもなりません。健康的に減量するにはどうしたらいいのでしょう? 一つの回答となりうる論文があります。 2021年12月 17日 断続的断食および肥満関連の健康転帰 ランダム化臨床試験のメタアナリシスの傘下レビュー JAMA Network 2021; 4(12):e2139558。doi:10.1001 / jamanetworkopen.2021.39558 目的 IF(ゼロカロリーの隔日絶食、修正された隔日絶食、5:2ダイエット、および時間制限食)と肥満関連の健康との関連を評価したRCTの公開されたメタアナリシスからの証拠を格付けすること. 調査結果 130のRCTを含む合計11のメタアナリシスが含まれ、104の固有の関連性を検討しました。 肥満関連の健康転帰を伴うさまざまなタイプのIF。血圧、体重
口腔機能が低下している高齢者は栄養状態も良くないことが知られていますが、このような関連は非高齢者でも認められることが明らかになりました。 口腔機能の軽度の低下を表す「オーラルフレイル」が近年、フレイル(要介護予備群)の一つとして注目されています。 口腔機能低下のために栄養状態に影響が生じ、両者の相互作用によって心身機能が加速度的に低下してしまうことから、高齢者のオーラルフレイルには早期介入が求められます。ただし、このようなオーラルフレイルのリスクは高齢者だけでなく、中年期から生じている可能性があるとのことです。 オーラルフレイル 公益社団法人 日本歯科医師会 対 応 マニュアル 2019年版 まずオーラルフレイルについて、上記を参考にお話いたします。 ヒトのライフステージの中で「食」は原点です。また、フレイル対策の軸はサルコペニア対策と言っても過言ではなく、そう考えると「栄養」が鍵であるこ
https://www.oecd.org/tokyo/statistics/suicide-rates-japanese-version.htm https://www.mhlw.go.jp/content/h28h-2-02.pdf (2022年1月9日閲覧) OECD各国及び日本での自殺者死亡率の推移です。 OECDの中で率として日本は4番目。そして日本国内では、男女とも高齢になるほど死亡率は増加しています。 筆者にも救急外来で自殺者が運び込まれ、残念ながら救命できずに亡くなってしまった苦い経験が複数あります。 今回の記事は、大変重いテーマですが、この自殺に関して取り上げさせていただきます。 オンラインで公開2021年11月18日 doi: 10.1016 / j.jad.2021.11.048 アジア太平洋地域におけるCOVID-19うつ病とその危険因子–系統的レビューとメタアナリ
長らくコロナ禍が続いており、あえて外出も減らし運動量も減っている方も多いことと思います。 しかしその結果フレイルやロコモになって、骨折しやすくなったりバランス能力の低下によって転倒・筋力の低下或いは骨や関節の病気が起こりやすくなります。 drhirochinn.work ちなみに上記は筆者の記念すべき1番目の記事です。 BMC Geriatr 2021 Nov 19;21(1):651. doi: 10.1186/s12877-021-02600-4. 障害につながる移動性の低下に関連する要因:日本での全国的な横断的研究、20〜89歳の成人8681人の結果 山田圭子ら https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34798834/ 方法 20〜89歳の8681人の独立したコミュニティ居住者が分析されました(平均年齢、51.6歳、58.5%の女性) 結果 歩幅や椅子からの
新年明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 今年は、私にとって勝負の年になります。気を引き締めて体に気を付けて、家族とともに頑張っていきたいと思います。 読者の皆様におかれましては、素晴らしい年になりますように、心からお祈り申し上げます。
以前、子供のワクチン接種に関して、11月15日時点での岡部先生のご意見を掲載させていただきました。 drhirochinn.work しかし今後第6波が来てその際子供の感染者が増加していく可能性があります。なぜなら子供はワクチンの対象者からずっと外れていますので。 これに対して帝京大学大学院公衆衛生学研究科教授の高橋謙造氏が意見を述べられています。 「子どもはコロナ感染しても大丈夫」は過去の話…米国で起きた「異変」【小児科医が解説】 12/28(火) 14:01配信 https://news.yahoo.co.jp/articles/ee223f69d17b12d1da305e457575d96d432a09ed?page=1 従来、子どもが新型コロナウイルスに罹患しても重症化の恐れはないという見方が一般的であり、ワクチン接種などの感染対策も、より感染リスクの高い人々を中心に据えて進められ
一部のかたはご存知かと思いますが、整形外科でよく処方される骨粗鬆症治療薬と歯科治療時の顎骨壊死との因果関係が今まで言われていましたが、実際にはそのようなことはないということがわかってきました。 我々整形外科医は、抜歯などの歯科治療に際して、歯科医師から顎骨壊死予防に、骨粗鬆症治療薬の休止を依頼されることがよくありますが、実はそうではないという研究論文と6学会の統一見解をご紹介します。 Sci Rep 癌患者における抜歯と薬物関連顎骨壊死の発症との関係 PMID: 34446755 PMCID : PMC8390686 DOI: 10.1038 / s41598-021-96480-8 概要 抜歯は、薬物関連の顎骨壊死(MRONJ)の主要な危険因子と見なされているため、回避されています。ただし、MRONJは感染源である歯からも発生する可能性があります。この研究は、抜歯が骨修飾剤(BMA)を投
臨床医にとって薬剤は、病気を治療する重要な武器の一つです。 患者さんの今の痛みを和らげ、苦痛となっている症状を低減させ、将来予想される疼痛に対して予防的に必要となる薬剤もあります。 臨床医は、基本的な薬の薬効、用量、使用法、副作用などの情報を薬品会社、その他から得るとともに、実際に患者さんに慎重に処方した結果、その薬効や問題点などを学習していき、次の処方につなげるという行動を日々繰り返しています。この面で日々の臨床経験の量が治療の質に大いに影響してくるものと考えられます。 「ポリファーマシー」 近年この医薬品使用において「ポリファーマシー」という問題がよく叫ばれるようになりました。この言葉は、主に高齢者医療で問題となる言葉であり、高齢者に処方される薬剤数の増加に関連して、薬物有害事象のリスク増加、服薬過誤(服薬方法の間違い)、服薬アドヒアランス低下(服薬の無断中断)等の問題につながる状態を
筆者の勤務するクリニックでも今年のインフルエンザワクチンが入庫し、予約の受け付けが始まりました。 昨年はほとんど流行がなく終わりましたが、今年はどうなのでしょう。昨年は流行がなく人々の免疫が低下しており、今年は危ないというようなことが言われていますが、もっと正確な予測はできるのでしょうか? 少し考察してみました。 CDCディレクターのロシェルワレンスキーは、「昨年は、COVID-19パンデミックの際に実施されたマスキングや物理的距離を置くなどの予防策が功を奏し、インフルエンザ患者は非常に少なかった。2020年3月以降、インフルエンザウイルスの活動が控えめになっていることから、CDCのインフルエンザ専門家は、季節性インフルエンザに対する人口レベルの免疫力の低下により、今年のインフルエンザシーズンが深刻化する可能性があることを懸念しています。 米国では毎年、インフルエンザによって12,000~
今回は筆者にとっても決して他人ごとではない認知症に関して書かせていただきます。 認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。 初期は、加齢による単なる物忘れに見えることが多いでしょう。しかし、仕事や家事など普段やってきたことでミスが増える、お金の勘定ができなくなる、慣れた道で迷う、話が通じなくなる、憂うつ・不安になる、気力がなくなるなどの症状が出てきます。(1) 『 専門家によると、それらが老化現象の範囲なのか認知症の兆候なのかを正確に判断するには、詳しい検査が必要だという。米ルイジアナ州にある認知症とその予防のための研究所の創立者であるJeffrey Keller氏は、「加齢とともに記憶力は誰でも低下する。重要なことは、そのような症状そのものよりも、その症状が発生した後の状況だ。例えば大切な物を失くしたと気づいた時に、失くし
drhirochinn.work ワクチンの効果減弱とデルタ株の蔓延に伴い、ワクチン接種の3回目投与は、不可避の状況になってきました。8月15日に上記記事を書かせていただいた時には、まだリアルワールドのデータがありませんでしたがやっとサンプルサイズの大きなデータが出てきました。 原著 イスラエルのCovid-19に対するBNT162b2ワクチンブースターの保護 2021年9月15日 DOI:10.1056 / NEJMoa2114255 結果 非ブースターグループには、約520万人(重度の病気の分析では460万人)が含まれ、4439の感染が確認され、294の重度の病気が発生しました。ブースターグループには、約1,060万人(重度の病気の分析では630万人)が含まれ、934件の感染が確認され、29件の重度の病気が発生しました。 確認された感染率は、ブースターグループの方が非ブースターグループ
新型コロナウイルス感染症が発生してきた当初より、肥満・糖尿病は重大な感染リスクであるといわれ続けてきました。筆者もいささか無縁ではありませんので、身につまされるところがあります。 『 大阪府が新型コロナウイルス感染「第5波」で確認された府内の重症者を調べたところ、肥満度の目安となる「体格指数(BMI)」が30以上だった割合が40代以下で2割を超え、20代以下は5割に上ることが8日明らかになった。』 と、吉村洋文知事が記者会見で発表しました。(1) 『 重症者に占めるBMI30以上の患者の割合を年代別にみると、20代以下が50%▽30代が23・2%▽40代が19%▽50代が9・6%▽60代が4・0%-で、40代以下は22・7%に上る。』 とのことです。 【 一般国民のBMI30以上の人の割合 】 (2) 明らかに重症者に占める割合は、一般人口の割合より、かなり高くなっています。 イタリアでの
はてなブログの最近の記事は、東京オリンピックかコロナウイルス感染症どちらかの話題がほとんどです。 筆者はかなり前は、オリンピック開催に反対ではありませんでしたが、今は様々な理由で反対です。 https://news.yahoo.co.jp/articles/7caed252a98bfe795652674cebcda3190262fb0e 「なぜ日本国民はここまで五輪にネガティブか」 来日の米紙記者が考察した違和感の正体 THE ANSWER この中で日本に居住歴のあるアメリカ人記者が伝えています。 『 森喜朗・前大会組織委員会会長の辞任、開会式の演出に携わっていた著名人の相次ぐ辞任などのニュースは、米国をはじめ世界でも報じられましたが、報道を見た世間一般はそこまで大騒ぎはしていませんし、3日後には気にも留めていません。それでも日本の
新型コロナウイルス感染症において、変異株の流布が英国に追随して日本でも起こっていると以前にも記事で書かせていただきましたが、今現在はどうでしょうか・ drhirochinn.work drhirochinn.work 1) ニュース Covid-19: デルタ亜種は現在、英国で最も支配的な株であり、学校全体に広がっています BMJ 2021 ; 373 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.n1445 (2021 年 6 月 4 日公開) 「 インドで最初に検出された delta covid-19 バリアント (B.1.617.2) は、UK または Kent バリアント (B.1.1.7) としてよく知られているアルファ バリアントを追い越し、最も支配的な株になっています。 データは、この亜種がイギリスの学校に急速に広がっていることも示しています。 イングラン
筆者の勤務する地域でもそろそろ、コロナワクチンの個別接種が始まります。ワクチン接種において整形外科的に話題になっているのは、SIRVA(Shoulder Injury Related to Vaccine Administration)だと思います。そもそもワクチンは、日本では従来皮下注射であり筋肉注射はあまりしてきませんでした。 SIRVAとは、「ワクチン接種に関連した肩関節障害」と訳され、肩峰下滑液包内への不適切な薬剤注入が原因で生じる肩の急性炎症(肩関節周囲炎、滑液包炎、腱板炎など)のことです。 アメリカは筋肉注射が元々一般的ですから、アメリカの論文を調べてみました。 公開: 2021年5月4日 COVID-19ワクチン接種後の肩峰下滑液包炎:ワクチン投与に関連した肩損傷の症例(SIRVA) Skeletal Radiology (2021) 概要 ワクチン接種部位の副作用は通常軽度
今後も続く新型コロナウイルスとの戦いを考えると、①ウイルスによる自然感染後の再感染と、②ワクチン接種後の感染は重要な問題になってきます。 1) The Lancet Volume 397, Issue 10280, 27 March–2 April 2021, Pages 1204-1212 2020年にデンマークでPCR検査を受けた400万人の個人におけるSARS-CoV-2による再感染に対する保護の評価:人口レベルの観察研究 バックグラウンド SARS-CoV-2による感染が、その後の再感染に対する防御をもたらす程度は十分に説明されていません。2020年、デンマークの大規模な無料のPCRテスト戦略の一環として、約400万人(人口の69%)が1,000万回のテストを受けました。2020年からのこれらの全国的なPCRテストデータを使用して、SARS-CoV-2による反復感染に対する保護を推
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『ある整形外科医のつぶやき』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く