この記事はpyspaアドベントカレンダー2020の15日目です。 ブロックチェーンによって出来ることを吹聴する無責任な記事は枚挙にいとまがないが、出来ることではなく出来ない事に関して論じる方がその技術の輪郭を適切に表現できると考えたので手の勢いのまま書いてみる。 シビル攻撃(Sybil Attack) 匿名P2Pを作る際によく登場するのがこの攻撃手法である。内容は端的に言うと「大量の悪意ある参加者をP2Pシステムに加えまくる」という物である。計算力の原価は半導体技術の発達と共に大幅に下がり続けており仮想マシンやらコンテナやらプロセスやらを沢山立ち上げるコスト的ハードルは低い。違法なデータのやり取りが行われている匿名P2Pに対して警察が捜査を仕掛けるような道理さえあれば現実的なコストで匿名性を攻撃できる。 BitcoinのようなPoW型のシステムがブレークスルーを果たしたのはまさにこの攻撃手
緊急・災害時に必須かも。“メッシュ”メッセージングアプリとはどういう仕組みなのか2019.09.23 12:0011,359 David Nield-Gizmodo US [原文] ( 松浦悦子/Word Connection JAPAN ) 連日報道される香港のデモで気になったのが、若者たちがなにか秘密の方法で連絡を取り合っていたという話。インターネットではすべて筒抜け、隠し事はできないって言われているのに… もしかして、インターネットを使わずに連絡していたということ? それってノロシ? 伝書バト? いえいえ、そうではありません。香港の抗議活動の舞台裏報道で明らかになったのは「メッシュ」ネットワークを使ったメッセージングアプリ。Wi-Fiネットワークや携帯電話網など政府側が制御しているインフラにはいっさい頼らずに、ユーザーどうしが連絡を取り続けることを可能にするアプリです。 このようなオ
仮想(暗号)通貨「Ethereum」(イーサリアム)のブロックチェーン技術を使ったSNSが登場した。「Numa」と呼ばれるそのSNSはイーサリアムブロックチェーンとP2P分散ファイルシステムプロトコルのIPFS(InterPlanetary File System)をベースに構築された分散型SNSで、ActivityPub互換の連合機能によりマストドンなどとやり取りもできる。 このプロジェクトのここ数カ月取り組んでいるという開発者のハンク・ストーバーさんは、教育用プラットフォーム「Kadenze」の開発にも携わるなど、多くの実績を持つ米国在住のエンジニアだ。 Hacker Newsにハンクさんが投稿したコメントによれば、NumaではEthereumのスマートコントラクトがネットワークの全データをトラッキングする。コントラクトにはIPFSのハッシュのみが受け渡される。IPFSオブジェクトはユ
Mastodonが流行り、さくらのクラウドが馬鹿売れしてると聞いて、そんなこともあるのかと驚いた。世間ではp2pといわれるけどMastodon自体は典型的なサーバーだ。昔ながらのクラサバと違うのは他のインスタンスと連携するサーバーだという点だ。id:shi3zはそれをp2p2eといってるけど珍しいトポロジではなくて、みんなも普段から使っているインターネット自体の経路制御とか、名前解決のDNSとか、電子メールのSMTPとか、インターネット上の仕組みはそういう風に設計されてきたし、だから分散システムと呼べたのである。 僕はMastodonをP2P(+Edge)だと思っている。こんな用語は聴いたことないが、P2P2Eと略しても良い。 んで、P2P2Eとはどういうことかというと、少数のサーバント(server + client)が相互に対等な関係を保ちながら、各サーヴァントに対してエッジ(端末)が
Media content caching strategy · Issue #1847 · tootsuite/mastodon 日本勢がマストドンに目をつけ始め、Pixivがマストドンのインスタンスを立ち上げてからというもの、マストドンは2つの問題に直面している。 日本国内で合法である現実に基づかない純粋な思想の表現である絵が海外基準では児童ポルノであり違法なデータである 画像投稿を主目的とするPixivの利用形態により大量のトラフィックとストレージがキャッシュとして消費されるため貧弱なインフラでは耐えられない これにより、Pixivによるマストドンのインスタンスは海外で主流のマストドンのインスタンスから遮断された。 現在、マストドンのコミュニティではこの問題に対する議論が行われているが、この問題には見覚えがある。15年前のP2P技術が流行した時代と同じ問題だ。我々は歴史に学ぶべきであ
ブラウザさえあれば使えるファイル転送サービス「reep.io」が便利そうだったので紹介です。 連絡を取り合える相手であれば手軽にファイルを送れるようになっているので、大きなサイズのファイルも送ることができます。 reep.ioとは reep.ioは、2つのブラウザ間をピアツーピアで接続し、ファイル転送を可能にするサービスです。 ピアツーピア(P2P:peer to peer)とは、コンピューター同士が対等に通信を行う通信方式のことです。「サーバーとクライアント」のようにコンピューター間に上下関係がなく、対等の者(Peer、ピア)どうしが繋がるという意味です。 WebRTCテクノロジー(ビデオや音声、データをブラウザ間でやり取り可能にする規格)を利用して、ブラウザ間をダイレクトでファイル転送を行います。 なので、WebRTCに対応したブラウザからしか使えません。けれどもブラウザさえあれば利用
WebRTCにおけるNAT越えの課題へのアプローチ - Qiita に移転しました。
コロナウイルスが流行する前の2020年1月上旬、中国の杭州に行ってきたのでその記録を書いておく。 はじめに 自分はこれが中国へ行くの5回目。それなりに慣れている方だと思うけど、中国人と一緒に行ったほうが圧倒的に楽です。 数年前にキャッシュレスが普及して、その後も規制が変わったりして行くたびに状況が変わっています。なので、ここで書いてあることは半年後には参考にならないかも。 事前にやっておくこと WeChatPayのアカウントを作る、可能なら本人確認とチャージをやっておく Alipayのアカウントを作って、可能なら本人確認とチャージをやっておく 中国で使える香港SIMを買う WeChatPayとAlipayのアカウントは、外国人でも作れるときと作れないときがある。またお金もチャージできるときとできないときがある。 事前にググってできるかどうか試しておくのが重要。 また、中国はいわゆるGrea
インターネットでしばしば見るエラー番号には、それぞれに意味がある。たとえば、いちばんよく出る「エラー404」は、サーバーの上に指定のページが存在しない、すなわち「見つかりません」という意味だ。 では、「エラー451」の意味はなんだろう? これはネット検閲を強化しようとする動きを明らかにするために、XML規格の起草者の一人でいまはGoogle社の一員であるティム・ブレイ氏が、2012年5月にウェブの管理機関であるInternet Engineering Task Force(IETF)に提出した、「Unavailable For Legal Reasons(法的な理由でアクセス不可)」を意味する新規のエラー番号だ。 2012年6月、イギリス政府が有名なThe Pirate Bay(TPC)というP2Pダウンロードサイトを封鎖したとき、そのサイトにアクセスしようとした者に対して表示されたエラー
人間とウェブの未来(旧) 「ウェブの歴史は人類の歴史の繰り返し」という観点から色々勉強しています。2014年までの人間とウェブの未来の旧ブログです。 P2PやNAT Traversal、その周辺要素や、実はそれらに多く絡んでいるXMPPの勉強がてら、色々読んでいてもいまいちイメージがつかめないということで、とりあえずXMPPの拡張仕様であるjingleの仕組みを使って、互いにNAT配下のサーバでも簡単にP2Pでファイル同期できるツールを作ってみました。現状はFedoraやCentOSの64bitのLinuxでのみ動作確認しています。 synciga(しんきーが)という名前で呼ぶことにします。 syncigaにできる事 syncigaによってできることは、サーバマシンやクライアントがNAT配下に位置していても、そのマシン上でsyncigaを立ち上げておけば、別の場所にいるNAT配下のマシンか
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く