「16年経った今でもPTSDの治療を受けています。普段から体の倦怠感がありますし、気圧の変動などで体調を崩します。一度崩れると1カ月以上不調が続くので、作業や仕事に差し支える状態です。特に電車の中で小さい子が突然騒ぎ出したり、不意打ちで大きい衝撃があったときにフラッシュバックの症状が出て、救急搬送されることもありました。 1年に1回くらいの頻度で救急搬送されていて、事件後から今までに19回ありました。最近は減って来たのですが、まだ完全にはコントロールできていません。救急搬送までいかなくても発作は日常的にあり、そのときのために薬を持ち歩いています」 通り魔事件当日の秋葉原。日曜日の朗らかな空気が一瞬で地獄絵図に変わった ©時事通信社 「救急の仕事にはつけないから諦めなさい」と両親に言われたが… 西村さんが救急医療に興味を持ったのは、テレビ番組がきっかけだったという。 「5歳くらいの頃に、『世