5月1 ピッチドロップ実験、決定的瞬間まであとわずか(?) 石油という言葉は誰もが知っていますし、お世話にならずに生きていくわけにいかないほど重要な資源です。ただ、石油というのはなかなか複雑なものでもあって、石油という商品もありませんし、石油という名の物質も存在しません。「各種炭化水素を主体とする混合物」というのが、石油の正体です。 これら各種成分は、蒸溜することで分離できます。炭素が一つだけのメタンは都市ガスの成分、炭素数3〜4の成分は液化石油ガス(LPG)となり、それぞれ家庭用の燃料になります。炭素数5〜10の成分はガソリン、11〜15の成分は灯油、15〜20の成分は軽油、さらに大きなものは重油といったように、炭素数によって分けられ、それぞれの用途に活用されます。 石油に含まれる炭化水素の一例 こうして石油から揮発成分を除いた後には、蒸発しない黒い成分が残ります。これがアスファルトで、